第6話 洗濯機


バイト中にリサからLINEが入ってきて昼休みに読んだら


『洗濯機がとうとう壊れました(切実)』って伝えてきたんだけど アタイ的にはやっぱりねって感じだったよ


そりゃそうだよ


だってあいついっつも隙間がねぇほど洗濯物をパンパンに入れてるしさ それに洗剤がねぇ時なんてリステリンとか伯方の塩いれて洗ってっからねwww


読み終わってすぐリサに『説明書を無視してきたお前が悪い SHARPに行って謝ってこい』って返事してやったんだよ


そしたらすぐ返事きて


『うちのはSHARPじゃなくてHITACHIだよ(笑)』って わざわざ洗濯機にあるHITACHIのロゴ写真まで送ってきやがって 最初すげぇイラっとしたけど何も言い返せねぇからフテ寝したwww


15分後に起きて速攻リサに『アタイに故障の話をされてもどうにもなんねぇから修理屋に直してもらえよ』って伝えたんだよね


そしたらリサが『修理なんてしたら高いよ 給料もらったら買うから今日ミスカん家で洗濯機貸してくれない?』って言ってきてさ しかも3週間も前から壊れてて着る服もあんましないって事で仕方ねぇから即OKしてやったよ


急遽リサが来るってんでバイトが終わるなり急いで家に帰ったら すでにリサの野郎がガレージんとこにいやがってさ あいつ洗濯物でパンパンになった花柄のふろしきの上に座って偉そうに待っていやがったよwww


バックで愛車をガレージに入れようとしたら あいつウケ狙いなのか いきなし首にぶら下げてきたホイッスル鳴らしまくって誘導してきやがって お前それやりてぇために早く来たんだろって察知したよwww


2人で重いふろしきをリビングまで運んで ソファで踏ん反りかえってるママに『リサの洗濯機ぶっ壊れたらしいからこれ洗ってやって~』ってお願いしたんだよね


ママが『あらリサちゃんこんにちは ちょうど今からパパの洗おうとしてたから一緒に洗ってあげるね♪』って笑顔でふろしきを受け取ろうとしたら リサの野郎が『えっ!? 一緒に洗われるのは嫌ですっ!』ってすげぇ拒否ってて普通に吹いたwww


こんなこと言うママもおかしいけどさ 例えそうだとしてもリサには内緒でこっそり洗っちゃうとかすればいいんだよ てか何でふろしきん中にリステリンと伯方の塩が一緒に入ってんだよ お前のルールはお前だけでやれよwww


先にリサの服を洗う事になって 待ち時間はリビングでコーヒー飲みながら3人で宇宙の話とかしてて その後はリサがお礼として食器洗いとか掃除まで手伝ってくれてさ そしたらママがリサに『今日はうちで夕飯食べてきなさい パパもうじき帰ってくるから』ってなって一緒に食べる事になった


しばらくしたらパパが帰ってきて アタイ早速パパにリサが洗濯を拒否ったてのを話したらパパ大爆笑しちゃってさ


『リサちゃんそんな事いうとこれ食べさせないぞぉ~』って言いながら大量のいくらをバッグから出してきたwww


寿司屋で働くパパの友人から買ってきたらしくてさ リサなんてめっちゃテンション上がっちゃって『今度は一緒に洗ってあげます!』って上から目線で言いやがって パパもパパで『かたじけない』ってお前ら何なんだよwww


いくらはみんな大好物だから一気に食いまくって完食させて いつ決まったんだか知んねぇけどリサがうちに泊まってく事になったwww


さっきリサと一緒に風呂に入って リサは食器洗いとかでママのお手伝いで大忙しだから アタイはリサの洗濯物を干してやってたんだけど 


てかなんで洗濯機壊れて3週間もたつってのに下着のパンツが2枚しかねぇんだよwww

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る