絆ボーナスで基礎ステを上げる
順調だとかえって怖いRTAはーじめーるよー。
今回は黒狐を討伐して、画面が切り替わってアジュの家です。リビングにはホルガンくんのギルド三人。アジュギルド四人。ホノリにももっち。ヒメノやた子フリストと大所帯です。男女比おかしいけど気にするな。ラノベってそういうもんだぞ。
「あれは九尾の力ですわ」
「あの敵も九尾と言っていたな。そいつが元凶か」
「そこは責任持って、やた子ちゃんとヒメノ様が説明するっす」
このへん話を聞いているだけなのでスキップです。
要約すると、リリアには先祖代々九尾が封印されている葛ノ葉という一族。
九尾は九匹いて、一匹が死ぬと八匹にパワーがかけ算される。
最後の一匹まで追い込んで、ご先祖様の葛ノ葉卑弥呼に封じ込めた。以上です。
「めんどくっせえ……よく勝てるな」
「上級神はその程度では怯みませんわ」
「でも神の領域にガンガン入ってきたっすからねえ……ちょっとビビったっす」
九尾の最悪なところは、パワー100の九尾が死ぬと、残り八匹のパワーにかける100されることです。次に死んだやつは10000かける10000を七匹にします。討伐が遅れると世界の何処かに生き返って九匹まで増える。はいクソゲー。
「討伐の後半は、今のパワーかける死んだやつの力を、生きている九尾の回数かけるとか意味わからん強化をされましたっす。最初の計算なら100かける100を8回全員にやるわけっすねえ」
「無理ゲーすぎるだろ」
実際無理です。九尾と戦うことはできません。アジュとリリアしかこのイベントには入れないのです。じゃあなんのためにこのイベントやるかというと。まずアジュとリリアの好感度を稼ぐこと。アジュの鎧モードの戦闘を見る実績を得ること。次の理由は話を飛ばしていったら見れるはずです。
「ええ、わたくしこそがアマテラスオオミカミですわ」
はいこの発言を引き出すためですね。神が実在すると明言され、その戦いの関係者側になることが目的です。これでアジュ関係の依頼に首を突っ込めます。巻き込まれる形を狙っていきますよーイクイク……ヌッ!
「ではアジュ様はリリアと一緒に寝室へ、他の方々はお話がありますわ」
これで夢の世界へと二人が入っていきますので見送りましょう。ここらのエピソードが気になる視聴者兄貴は、ゲーム買うか小説の『第五章 想い出を始めよう』あたりから読むといいっすよ。最悪『ヒメノに説明を求めるという暴挙』という回から読めば、今の詳しい説明から九尾決着まで読めます。同名の小説あるから読んで、どうぞ。
「皆様お優しい方々のようで安心ですわ。ですが、そうでない方が現れないよう、今回のことは他言無用でお願いいたしますわね」
ウッス! 誰にも喋りません。でも今回みたいに神の敵に絡まれたらどうしたらいいっすか?
「その時はうちが相談にのるっす。あとはこちら側の魔王様とか、味方の神か教師にでも繋げられるといいっすねえ」
「できれば深入りしないでいただきたいのですが、事情が事情ですわね」
こうして善良な一般人っぽいセリフで協力を取り付けます。神話生物にはまだまだ勝てないので、うまいことなすりつけて逃げましょう。人間の屑がこの野郎(自己否定)
「では少々長くなりますが、ご説明いたしますわ」
ここから今回の事件と神の存在が語られますが飛ばせ飛ばせ。RTAで説明なんてまともに聞く必要ない。はっきりわかんだね。
「こんなところですわね。質問がなければ解散といたしましょう」
よっしゃ帰って寝ましょう。このイベントは100%アジュが勝つので帰りましょ。さっさと寝て明日に備えるんだよ。あくしろよ。
「神について聞ける相手はいるかい? できるだけ内密に頼みてえんだが」
なんだマグナム。話が長くなるだろ。聞いてどうするんですかね。どこの教徒でもないはずなんですが。
「…………なるほど、異なる次元の神のようですわ。取り付けられそうならば、後日連絡いたします」
「すまねえ。本当に助かる」
なんかぱぱぱっと終わりそうですね。じゃあいいや。ほら帰るどー。
「ではお兄様、お食事を作りますわ」
サーニャちゃんが夕飯を作ってくれているので、今のうちに今後の方針を話し合いましょう。まず次のイベントですが、アジュパーティーはイロハの故郷であるフウマの里へ里帰りします。これはついていけません。フウマ自体が鎖国に近い中堅国家で、相当四人から信頼されていないと同行できません。
「やっぱ強くなりてえよな」
ウッス、一年生最強になりまっす!
「その意気だ。けど具体的にゃどうする?」
仲間を増やして強くなりてえ……あと魔王にも知り合いが欲しいっすねえ。神でもいいですけど。やっぱり危険が隣り合わせになるので。
「だよなあ……学園で強くなるってことは、あのド派手な鎧のアジュみてえに強くないと、巻き込まれてくたばっちまうぜ。っていうかあれに勝てんのかよ……?」
勝てないです。流石に鎧なし前提ですねえ。じゃなきゃ条件が厳しすぎて、一部の廃人プレイヤーしか達成できません。周回プレイ特典ガン積みしないとほぼ無理です。ニューゲームのキャラビルドの時点でもう無理なんですね。悲しいなあ。
「流石に試験じゃ制限かけられると思うけどな。まあ当たって砕けりゃいいさ」
本当に粉微塵になりそうで怖いんですよね。じゃけん、クエスト受けましょうね。
「そうだな、アジュだけじゃなく、あいつのギルドメンバーも強かったからなあ。道は険しいぜ」
アジュがフウマの里に行っている間に、なんとか強くなりましょう。イロハが影筆の術を覚えてくるので、倒す場合はそっちの対策も必要です。
影筆の術とは、人でも物でも空間でも、影で作られた筆で書いたことが現実になる禁術ですね。人間に死ぬと書けば死にます。周囲100メートルの空気を吸ったアジュ以外の男で24歳学生は死ぬとか、超具体的な命令も可能です。チートやん。ただ魔力の量や神の格によっては無効化されますので、上・中級神には無意味です。つまりホルガンくんは死にます。
「フウマは知らねえが、秘密の特訓でもしてそうだな」
似たようなことはしてますねえ。フウマは変なイベント盛りだくさんですからね。コタロウ・フウマとその妻フェンリルのお話はRTAでは割愛します。
「では私達も特訓いたしましょう」
「異論はねえが……あてはあんのかい?」
ありますねえ! ありますあります。バッチェ考えてるからな~。
「わかった。相棒に任せるぜ」
「やる気に満ちたお兄様も素敵です」
その作戦とは何か。簡単に言えば忍者と魔王とクエストです。
魔王セーレの移動屋台は出現ポイントがある程度決まっています。今は出現頻度が上がった状態なので、これを探して新キャラを出しつつ、イガかコウガの忍者と接触しましょう。それまではひたすら学科に通います。
「戦士科に顔出すってことでいいのか?」
ウッス、マグナムと一緒に強くなりまっす。
知り合いと仲良くなると、一緒に科で授業を受けた時にボーナスが入ります。相手の才能やステが高かったり、同じギルドだと効果がぐんぐん伸びるぞ。じゃけん、活用しましょうね。マグナムもサーニャちゃんもステ高いので、共同作業を心がけていきましょう。
「では魔法科に行く場合は私がおともいたします」
ウッス、お手柔らかにお願いしまっす。では今日はさっさと寝て次の日。
まずは昼まで戦士科ですね。マグナムほらいくどー!
「おう、イクゾー!」
デッデッデデデデ、カーン!!
「なんのテーマだそれ?」
殿下です。殿下がいる場所で鳴りますねえ。
「王族の行進曲みたいなもんってことか?」
別に無理して語録使わなくてもいいっすよ。マグナムは綺麗なままでいて。
さて肝心の戦士科ですが、普通に授業受けて組手して演習なども行います。ここで強いやつが出てくれば、それはそれでうま味です。
「よっしゃあ今日はうまくいったぜ!」
はい成功です。こうしてボーナスを利用しつつ、イベントでも起きればいいですね。イベントとかロスでは? と思うかもしれませんが、今は修行パートなので、むしろここで消化してしまうのが最効率です。血の覚醒以外のイベントは普通の日でも起きることがあるので、さくさく進めましょう。
「なんかホルガンと訓練すると強くなってる気がするぜ」
パワーもスタミナも防御力も上がっています。どうやらどシンプルに戦士っぽいボーナスくれるみたいです。非常に濃厚で、非常においしい。これ馬鹿に出来ないのでホルガンくんに、徹底的にホルガンくんにやらせていきましょう。
「うっし、昼飯はあの魔王の店だな?」
ウッス、サーニャちゃんが迎えに来るので、一緒に行きまっす。
「また強くなりましたのね、お兄様」
なんて話していたら来ましたね。じゃあセーレがよくいる公園に移動しましょう。
「今日はいないみたいですわね」
ダメみたいですね。しょうがねえなあ。そのへんの屋台で済ませましょう。学園は結構な数の屋台があります。これも生徒がやっていたりするのですが、やはりハイレベルです。うん、おいしい!
「食い物がうまいのが、数多い学園の利点だな」
「とてもおいしいです」
食べたら魔法科に行きます。いつの日か、世界を救うと信じて。
「では頑張りましょう、お兄様」
ここでは新魔法を覚えるというよりは、魔法の概念や効率の良い運用法を学びます。基礎は大切。はっきりわかんだね。
「いい結果が出ましたよ!」
サーニャちゃんと魔法科に行くと、精神力や魔力にボーナスが貰えますね。MPが増えるのも最高です。
ボーナスも種類が豊富ですが、中でも絆関係がでかいです。友情・愛情・家族・ギルドなどサーニャちゃんは全部乗せしてくれるみたいなので、どんどん甘えていきましょうね。
「放課後はどこに行きますか?」
そうですねえ……基本的にやることは一緒です。基礎ステを上げることで、普通のクエストも安定しますし、突然の死も避けられます。安定第一です。ガン攻めチャートは無理と考えられる。血が覚醒しきってないのに神話生物と当たったらリセなんだよね、ひどくない? なので無難なクエ行きましょう。この川に行くやつがいいかな。魚でも取りましょう。水場は魔法を覚えるかもしれませんしね。
「おや、いつかの優しそうなイケメンじゃないか。君も狩りに来たのかい?」
セーレがいます。お前ここで出るのかよ。
「ボクはお店で出す魚介類をゲットしつつ、イケメンらしく魔物の排除もする予定さ」
「なら目的は一緒だな。ここの魔物排除クエで来た」
「なんたる奇遇! そちらの男らしさマックスイケメンも強そうだね!」
とりあえず褒める時はイケメンって言うよなこいつ。それでいて自分が一番イケメンであるという自信もある。そんな変なやつです。
「わかった、なら協力しよう。ケガなくクエストが終わるに越したことはないだろう?」
あーいいっすねえ! 魔王と一緒にクエスト。素晴らしい。これで好感度上がればさらに最高やな。運が向いてきましたよ。
この場所もあまり人がいませんし、流れは少し速くて広い川ですが、現実の人間と違って流されて死んだりはしません。
「お嬢さん、我々イケメントリオが守護します。どうかお怪我などないように」
「ありがとうございます。私も戦えるので、どうかお気遣いなく」
「おっと、それは失礼。イケメンの心のイケメンが余計なおせっかいを」
「喋ってる場合じゃねえぜ。そら敵が来たぞ!」
さてセーレがどれだけ強いのか見せてもらいましょう。成長しているようならパーティー入りも考えられるぞ。
というところで今回はここまでです。
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