どうしてガバは発生するんだろう?
プログラムのエラー、思考回路の故障、高度なRTAのいわばケツだな。なRTAはーじめーるよー。どうでもいいかもしれませんが、これ異世界ファンタジー(ハイファン)と現代ファンタジー(ローファン)どっちのカテゴリーなんですかね?
さて前回はゲイレルルとかいうヴァルキリーがなぜか来たところまでです。帰って、どうぞ。
「あなたが試験管、ということでいいのかしら?」
「とにかく倒せばいいんじゃないの?」
クレアとメルフィアがパーティーに加わっています。でも安心できないんだよなあ……未プレイの方のために説明しますと、ゲイレルルは敵側のヴァリキリーで、勇者科の性能調査に送り込まれています。帰って、どうぞ(2回目)お前こんなところで出るキャラじゃないだろ! タイムが! タイムが伸びちゃ~う!!
「最早言葉は出尽くした」
「いや全然わっかんないんだけど」
「ここからは武にて語るのみ! 汝らのカルマを見せよ!!」
こいつ会話できないタイプですね。めんどくっせえマジで。なにがヴァルキリーだよ。武だけかお前は。はーつっかえ。こいつは槍使いの武人です。
「しゃーないねえ。ホルガン、クレアは軍師だから、あたしらで前衛やるよ。いいね?」
ウッス。ほらいくどー。メルフィアは特殊グローブと剣で戦う超近接ファイターです。ホルガンくんは槍で近・中距離中心に戦いましょう。ホラホラホラホラ。
「よっしゃ! 超必殺の一撃!!」
「ぬうぅ!? 危険な魂だ。このカルマ、やはり救済せねば!」
VSメルフィアは力押しができる場合には有利です。水場なのでアイスTぶちかましてダメージを与えましょう。こいつは初心者が練習するのに最適なキャラでもあります。ヴァルキリーは上位陣じゃない限り、プレイヤーキャラが勝てる強敵として立ちはだかるので、アクションの練習したいときにはヴァルキリーと戦えと攻略サイトに書いてあったりもします。
「哀れな業を背負いし者共よ。やはり死こそ救済。我が槍にて黄泉路へ送ろう」
「意味わかんないし!」
「まったく、メルフィアにわかるように喋ってあげなさい。この子は理解できていないわ」
「そうだそうだ!」
「哀れな」
クレアは四属性の魔法をリング・カード・弾丸・盾に変換して組み合わせる戦い方をします。自分に纏わせる魔法陣が増えれば増えるほど、複雑に強力になっていくという、自分で使うと難しいテクニカルキャラですね。
「炎刃札風車!」
炎のリングに風のカードを何枚も突き刺し、高速回転させてでかい手裏剣のように飛ばしています。
「くううぅぅ! 小細工に堕したか!」
「脳筋すぎる人には辛かったかしら?」
追い打ちかけていきましょう。炎が消えないように、背後から槍で連続突きを入れていきましょう。うわあ、これが不意打ちですかあ。こんなにHPが減るとは思わなかったあ。
「背中に傷が! おのれ卑怯な!!」
「あたしが正面からいってやる!」
メルフィア攻撃力高いな? なんだろうこんな強いっけ。強化イベントとか来てないはずですねえ。ままええやろ。
「我が崇高なる決意を解さぬ愚か者どもめ!」
なんだよお前全然ユル決意じゃん。笑っちゃうぜ。終始ホルガンくんに押されっぱなしです。初心者の練習道場ごときがガチ勢に勝てるわけない。はっきりわかんだね。至急、敗北宣言くれや。
「氷結起爆壁!」
クレアの氷の盾が四方から囲み、びっちり炎のカードが貼られています。差し押さえの札みたいだあ。もしくは旅館の御札。ちなみに触れると爆発します。
「ぬぐあああぁぁ!?」
じりじりと盾が取り囲んでいきますねえ。あれ突破するには上に逃げるか、一方向に必殺技ぶち込んで逃げるのが速いです。もしくはクレア本体を狙いましょう。まあ今回はそんなことさせません。足を氷結魔法で凍らせてやりましょう。ここで妹ちゃんとの特訓が活かされます。
「こいつ、水場での戦闘に慣れている! 戦い慣れている者の動きだ!」
ウッス。水没プレイのおかげで、水場及び水中での行動が遅くならずに済んでいます。このままいけば、サーフ系マジエロボディビルダーになる日も近いな。
「へーえ、どんな修行してんだろ。終わったら三人でやろーよ」
「私を入れないでくれるかしら?」
楽勝ムードですねえ。ゲイレルルのHPが無駄に高いせいで時間かかってますけども。ま~だ時間かかりそうですかね~? あくしろよ。
「観念しなさい。拘束して学園に突き出してあげるわ」
「小娘が……その高慢さ、やはり我が槍にてカルマを祓う!!」
なーんか必殺技の構えですね。カスが効かねえんだよ(先制攻撃)
強めの貫通攻撃ぶち込めば必殺技を潰せます。
「ヌオオォォ!? 邪魔をするな小僧!!」
お前の行動パターンは網羅してんだよなあ。さっさと死ねってギン目でおねだり。RTAの邪魔してくるとか、ヴァルキリーってチョーSだよな。
「あなた使えるわね。私の部下にならない?」
ないです。誰かの下につくとイベント増えてRTAにならねえんだよオラアン!!
「死ね小僧!!」
こっちに突っ込んでくるので、カウンターかまして……途中で軌道変えてクレアに行きましたね。余計なことしないでくれよな~頼むよ~。
「きゃあぁぁ!?」
「クレア!!」
クレアの魔法障壁が破られてダメージ入りましたね。まあ死んじゃいませんし、後で回復すりゃいいので続行です。
「この小娘はいただいてく。そのカルマ、我がエインフェリアとして償うのだ」
おや? クレアが気絶していますね。しかもゲイレルルに抱えられています。
「今は回復する必要がある。敷地に結界が張られているようだが、全快すれば造作もない! 改めて順番に祓ってやるぞ! さらばだ!」
はい、ありえないほどの大ジャンプで飛んでいきますねえ。なにこれ?
『クレアを取り戻せ』
なんかサブイベント始まりましたね。
どおおおおおおしてええええええええ!! なんで? なんで? なんで?
いやもう最悪ですこれ。これイベント無視できないんですよ。今回はクレアですが、誰かを助けろ系のイベントはたまに起きます。そして解決するまで終わらないっす。つまり始まっちゃった時点で最速解決目指すしかないんですよ。
「クレアー!!」
ああああああもうやだあああああああ!! 完全なロスです。うせやろ? やだ! 小生リセやだ!! クレアは初対面だぞ! このイベントは好感度が上がると一部のキャラで起きますが、大抵はそのキャラが返り討ちにするので不発に終わります。クレアがそんなに強くないのが裏目に出ましたね。これ発生率5%ないと思います。最悪です。なので続行します(錯乱)
「追うぞホルガン!!」
ウッス。ちゃんとリセしない理由はあります。幸いゲイレルルは倒せないレベルの敵ではないこと。プールのエリアからはシステム上絶対に出ないこと。こういうイベントの場合に敵が行く場所は、結構ルートが決まっているうえ少ないこと。つまり解決してクレアの好感度を上げて、なおかつ試験終了の時間に間に合わせればいいんです。未完成の強化魔法かけて、いざ鎌倉!!
「おっ、おいホルガン!? あんた血が出てる!!」
出ますねえ! 出てます出てます。強化魔法と速度に肉体が耐えられないんですね。まあいいや。HPなんていくら減ろうが死ななきゃ回復できるし。肉が裂けようが血が吹き出ようが、どのくらいで動けなくなるか、どこまでやれば死ぬかなんて検証済みです。死ぬ寸前までやるからな~?
『ここにゲイレルルはいないようだ』
ああああああああああああああ!! 次!!
「どうしようホルガン……クレアが……クレアはあたしの親友なのに……ねえどうしよう」
うっせえ。ここで不安定になるな。こっちはRTA中なんだぞ。
めんどくせえからこいつも抱えて移動します。
「うわっ!? ちょ、なに!? 離して!!」
離したらまたネガティブになるだろお前! お前がネガネガしてるとこなんて見たくないんだよ!!
「なんだよそれ……会ったばかりなのに、そんな大怪我してまでどうして助けてくれるのさ……」
助けねえとタイムが伸びるからだよ。
案外メンタル弱いんですよこいつ。だから精神的支柱にクレアがいたりするんですが、いなくなるとヘタレるわけだ。ロスだからやめろ。
「なんとか言ってよ……血が出てるよ」
出ても死なないからオッケーです。意地でも連れて行くぞ。逸れるとまたイベントおきそうだからね。2連続はリセの気配が強すぎる。
『ここにもいないようだ』
自分コントローラーぶん投げていいっすか? ふざけんなやめろバカ!!
大体は三択なんですが、どうして二回外してるんでしょうね? 不思議ですね。
こんなところでガバらなくていいから。強化魔法のせいでHPゲージが残り半分を切りました。うせやろ? こんなとこまでガバらなくていいから。
「おいホルガンやめろ! お前死ぬって!」
やめたらタイム壊れるだろ! もう壊れているとかはなしの方向でお願いします。
最後の場所に行きましょう。リセは嫌です。ここまで結構順調なので、同じくらいのルートに入るだけでもきついっす。
『ゲイレルルを見つけた』
ナイスウ!(建前)ナイスゥ!!(本音)
もう許さねえからな~。お前を芸術品にしてやるんだよ!!
「捕獲魔法陣!? それも多重……何故だ! こんなもの、短時間で作れるはずがない!!」
なんか重ねられた魔法陣の上にいますね。転移系じゃないだろうし、誰かの罠かな?
「多少時間はかかりましたが、問題ありませんわ。毎回最後はここですもの」
どうしてサーニャちゃんがいるんですか? あれサーニャちゃんが作った罠なんでしょうか? 理由が全然わかりませんね。まあいいや、今はゲイレルルを倒しましょう。
「さあお兄様、とどめをどうぞ」
アリシャス! ロスの恨みを全部込めて、全力の必殺技をぶちこんでやるぜえ!!
「こんな、こんなものに負ける我が槍では……ああああああぁぁぁ!?」
はい爆散。クッソ手間かかりましたね。ヴァルキリーのクズがこの野郎。
「クレア! クレア!!」
「うっ……うぅん、メルフィア? それにホルガン……ここは?」
「よかったクレア……うわあああぁぁん!!」
よーし無事ですね。大怪我していると別イベントになりそうなのでひと安心です。
「お兄様、今回復いたします。ポーションもどうぞ」
サーニャちゃんが回復してくれました。ほんまええ子やな。そのプリケツをラケットで叩いてあげたいわ。
「偶然ここの監視とモニターのお仕事を受けまして、偶然お兄様のお手伝いができました。これほど幸せなことはありません。ふふっ」
おかげでスムーズに倒せましたね。アリシャス!
「リングは集め終わりましたか? まだでしたらウォータースライダーに乗りましょう。それで合格に届くはずです」
ウッス。最速で向かいましょう。ほらいくど~。
「あっ、ちょっとホルガンまって!」
待たねえよ。お前らのせいでどんだけタイム伸びたと思ってんだ。
サーニャちゃんとダッシュでこの場を離れましょう。一緒にスライダー乗った結果、リングは集め終わって試験に合格。勇者科のみんなの好感度も多少は上がっただろうし……ヨシ! リセットの必要はないな!! 次回に続きます。
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