レベリングで狂ったあと

 レベリング結果を見ながらひたすらクエをこなす作業はーじまーるよー。

 はい前回は骸骨でレベリングして事情聴取終わったところまででした。

 あと今回から少し動画の投稿形式を変えようと思います。実験的な措置なので、見づらかったらコメントいただければ前の形に戻るかもしれませんよこいつは。


「さて相棒、今日はどうする?」


 ちなみにヴァルキリー関係に関しては口止めされています。まだ関わることは禁止されているため、もっと偶然深入りしちゃう必要があるのです。

 ただし、神話生物との殺し合いはできないので、今のうちに成長して準備しておきましょう。


「栄養ドリンクとクエストの見積もりを用意しておきましたわ」


 あーいいっすねえ。サーニャのサポート能力が高すぎるんだもん、びっくりしたよ。ここは褒めて伸ばしましょう。アリシャス。


「ありがとうございます。今後もお兄様の管理と補助はお任せください」

「討伐系がいいよな。実戦経験は大事だぜ」


 そっち方面で調べていきましょう。二人ともおすすめあったら教えてくれよなー頼むよー。あと変な依頼とかあったら、一応データだけください。


「でしたら戦士科と騎士科を重点的に見て、奇抜な依頼は別で報告しますね」


 サーニャちゃんは頼りになるなあ。さて次のイベントはお祭りですね。この学園は学科がひたすら多く、生徒数も膨大なので、文化祭のようなイベントは学科別で時期をずらして行われます。お祭り系は気に入った女の子と行動すると好感度を上げるチャンスですが、これRTAなんだよなあ。ヒロイン口説きたい人は買って、どうぞ。


「お兄様、お祭りは一緒に回りませんか?」


 あっいいっすよ。一人のホルガンくんを一から調教するなんて久しぶりだから、楽しみっすよ。妹なら恋愛イベントも起きないでしょう。他のヒロイン候補とか出てこられても邪魔なので断ってはいけません。チャートにちゃーんと従いましょう。


「ふふふっ、では楽しみにしておきますね」


 お祭りは信頼度や好感度の調整ができますが、新規キャラの登場イベントと無駄な恋愛イベントが挟まっちゃうので、サーニャの提案は非常にありがたいです。これはRTAなんだ。誰がなんと言おうとRTAなんだ。


「せっかくだ、当日は兄妹で行ってきな」

「よろしいのですか?」

「気にすんな。オレも行く場所くらいあるんだぜ」

「ではご厚意に甘えますわ」


 マグナムは別行動みたいですね。じゃあここからお祭りまでは修行やってます。いつの日か、世界を救うと信じて。

 ついでにしっかり三人のステータスを見ておきましょう。うわーどれくらい成長したか透けてるんだね。もうドラゴンくらいなら簡単に調理できますねこれは。ゲルのイベントがうますぎて笑っちゃうんすよね。


「ではお祭りまでしっかり稼ぎましょうね」


 オッスオッス。じゃあ今日はみんなでザコ狩りクエストだ。技も増えていますので、しっかり見ろよ見ろよ。


「ではパートナーを務めます。どうかお兄様の糧となりますように」

「援護は任せてくれ」


 さて簡単なザコ処理ですが、少し数が多いですね。おかげで技の実験台が増えます。槍と剣の技からいきましょう。

 フゥン! ホォン! 白菜かけますね。


「白菜?」

「効果はどうです? 出そうですか?」


 効果は110弱くらいですかね。最近測ってないからわかりませんけど。


「それくらい出ていたらいいですね」


 そうだよ(便乗)ホルガンくんの攻撃範囲と速度が上がっていますね。ザコ散らしには最適です。わかっていたことですが、スピードを活かした連続攻撃の技が多いです。


「剣も槍も冴えが違いますね」

「あのでっけえ骨との戦いから、さらに歪みねえ強さになったな」


 技が豊富になってきていいゾ~これ。敵の防御をある程度無視できる貫通技や、魔力を乗せて霊体を斬る、冷気の剣も習得しています。この調子でできることを増やしていきましょう。


「よっし、クエスト終わりだな。これからどうする?」


 終わったら報告して、安全に訓練できる場所で魔法の特訓をします。

 レベル上げだけでは覚えない技や魔法は多く存在し、これは大抵強いのです。どの程度何をやれば習得できるかは調査済みなので、さくさく進めましょう。


「では次は魔法のお勉強ですね。お兄様は24時間水魔法を垂れ流しても平気ですわね?」


 ウッス! 人間オアシスとして、砂漠に派遣されても平気っす。

 言いながらひたすらに魔法を撃ち続ける。スタミナが無くなるまで続けたら、すぐ回復ポーションを飲んで、同じことの繰り返し。ポーションと妹ちゃんの応援だけが身体の養分だぜ。


「競パンのまま、絶対零度を超えて冷気をコントロールしながら、冷凍庫に住めますね?」


 ウッス。雪国でも競パンで過ごせまっす。


「1億年くらい冷凍保存されても、解凍されたら即行動できますよね?」


 ウッス。その瞬間から、一緒に冷凍されてた恐竜と戦えまっす。

 妹の言いなりになるホルガン。こんなことしてたら、これマジに壊れるな。


「また強くなりましたわね! お兄様!」

「いや死ぬだろ」


 マグナムが呆れ気味ですが、まだまだホルガンくんのガタイを痛めつけましょう。回復魔法と水魔法を重点的に行います。どちらも10段階で2くらいなので、ここで3くらいにしたい……したくない? したいですねえ!(自問自答)


「魔法は応用力と発想力ですよ」


 この世界の魔法は脳内でイメージを固め、実際に撃ち出し続けていると形になり、最後に魔法名が浮かんで完成です。

 水をドバーっと出したら、それを細め、水圧を高め、斬撃属性をプラス。これを何十回もやってイメージを構築し、ウォーターカッターとか水流波とか名前が付けば完成です。


「相棒は魔法のセンスもあるのか?」

「魔力のコントロールは人並みにできますが、新魔法を閃く発想力がまだまだですね。これから一緒に頑張りましょう。いつまでも応援しています」


 今所持している魔法は氷を尖らせて飛ばす。足元から凍らせる。冷気を剣に纏わせる。水ぶっかける。水圧カッター。回復魔法くらいですね。回復魔法は個人と全体で分け、さらに強弱でも分類されます。今は自分にかけるので限界です。


「オレも感覚でやっちまうから、教えるのは苦手でな」

「私がお兄様にしっかり教えていきますね。そのための義妹。そしてそのための生活管理」


 ちなみに一見スピードに関係しそうな風属性を取らない理由ですが、別にどの属性でも全身強化魔法は存在します。原作で言えば、アジュのリベリオントリガーみたいなやつですね。なので水分補給と敵の足止めと温度調節ができる水属性がベストなのです。


「次は水と氷を別々の手から出し続けてみましょう」


 妹ちゃんのアイデアに従いましょう。魔法のアイデアは実戦経験を積むか、閃きレベルの高い人にアドバイス貰うのが効率いいです。アジュとリリアは閃きも才能も応用力もあるので、ぽこじゃが新魔法のアイデアをくれます。仲良くなるまでが重労働ですが、普通プレイなら安定だったりします。


「いいですわ。そのまま混ぜてみてください」


 おらもっとアドバイスくれやオラァン! ホルガンくんは閃きレベル1なので、ぶっちゃけ自力で新魔法は無理です。閃きレベル5くらいからスパートかかるんですが、これは仲間キャラに育ててもらうか、スキル系統の本などのアイテムで上げるしか無いかもしれませんね。お金が溜まったら買いましょう。


「一旦休憩しましょう。はいお水とタオルです」


 ありがとナス! しかし新魔法覚えませんね。魔力量は訓練し続ければ上がるので、MP枯渇しないだけでもありがたいんですが、決め手にかけるなあ。


「お兄様の力は上がり続けています。焦らず慎重にいきましょう」

「そうだぜ。怪我しちゃ何にもならねえからな」


 おっ、そうだな。一応未プレイの人のために大まかな分類をすると、敵を倒し続けると上がるのがステータス。武器や技術、流派を一定以上使い続けるか、助言貰うと閃くのが必殺技や魔法とスキル。スキルはアイテムや血の覚醒イベでも増えます。

 ただし例外はどれにでもあります。必ずこの手順というわけではありません。ざっくり覚えておけばいいです。例外パターンも膨大な量ですからねこのゲーム。


「これ以上は壊してしまいそうですね。今日は終わりにしましょう。次回は水中ブリッジ三分間にチャレンジしましょうね」


 ウッス。確かにホルガンくん壊れちゃ~う。故障ギリギリですね。ぱぱぱっとお片付けして、イベントが起こる前に家に帰りましょう。


「あれ? 確かホルガンくんだよね?」


 起きる前に帰るっつってんじゃねえかよ(全ギレ)誰かと思えばルーミィですね。


「お知り合いですか?」

「ボクルーミィ。同じ勇者科なんだ」

「サーニャと申します。お兄様がお世話になりました」

「妹ちゃんかー。かわいいじゃない。よろしくね」


 自己紹介から日常会話にシフトしていますね。タイム壊れる。人間の屑がこの野郎。めんどくせえからボタン連打しましょう。ホラホラホラホラ。


「ではルーミィさん、またお会いしましょう」

「うん、ばいばい」


 終わりましたね。なんか新作ポーションくれたみたいです。人間の鑑がこの野郎。攻撃力アップのポーションは本当に便利なので、しっかりお礼を言っておきましょう。やっぱり、ルーミィくんの薬は……最高やな!


「これでお薬屋さんが増えましたね」


 マップに行ける場所の名前が増えています。ルーミィの所属ギルドは薬学の知識に優れた大手ギルドなので、細かいバフかかるアイテムはここで買い足しましょう。

 今は余分なお金がないので後回し。ぱぱぱっと家に帰って早寝早起きだ。


「昨日は特売日でしたので、つい買いすぎてしまいました。たくさん作れますので、リクエストにお答えしますわ。お兄様が食べたいのは、精のつくお料理ですか? 疲労回復のお料理ですか?」


 なんか選択肢出てきましたね。ここは『疲れのとれる料理』をリクエストしましょう。ホルガンくん疲れてるからね。


「はい、では腕によりをかけます」


 こうして修行とクエストの日々を送りましょう。クエストを受けているとギルドランクアップの試験案内が来ます。まずはEランクを目指しましょう。

 Fのままでは強い敵の出るクエに行けないため、巨大骸骨を倒して急激なレベリングを終えた後では経験値がしょっぱいのです。そのぶんロスになるようなアクシデントもなく、簡単にクエが終わるので、タイム的にはうま味です。


「よし、明日も頑張ろうぜ相棒」


 オッスお願いしまーす。受けるクエもしっかり吟味しましょうね。

 勇者科か魔王科関係は大切です。魔王科は立派な魔王を育てるための科です。ここで現役魔王かその子孫と仲良くなりましょう。少し後に魔界で大きなイベントがあるので、魔王の四天王になっておくと参加できてお得です。


「オレも魔王に知り合いはいねえなあ……」

「私も難しいですわ。四天王に三人とも食い込まないといけないのですか?」


 最悪ホルガンくんだけが入れば、後はお供としてついていけるはずです。

 この世界の魔王は魔界に大勢いて、領地のある大貴族みたいなもんだと思ってください。魔王の四天王は血筋から雇われ傭兵みたいなやつまで多彩です。原作シナリオ的な意味で善と悪がいます。


「なるほど、では魔王科の一年生がいそうなクエストを見ていきましょうか」

「Fランクにあるもんじゃねえな。無理はせず、数こなしてランク上げんのも忘れるなよ」


 ウッス、どっちも両立させてこそのギルマス。あとそのためのメンバー。

 今回はここまでです。

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