第2話 晴れないけど
元旦那に月一でメールを送らなければならない。 その度に今の生活と比較して辛くなる。
未練とかトラウマとかそんなものじゃない、頭の中にずっと潜んでて時々現れる一連の結婚生活。
口にだしても仕方がないんだけど吐き出してみようと思う。
私と元旦那は14歳差だ。所詮オタクコミュニティで出会って最初のデートで夜景の見える港で車のボンネットに押し倒された。
そこからはズブズブのちんことまんこの関係で、深夜に呼び出されてはセックス。
そんな扱いをされていたから不満いっぱいで文句を言うと別れて、またよりを戻してを両手以上の回数繰り返していた。
なし崩しに結婚した時は18歳でした。
結婚生活はほぼ別居、同居してても朝起きて家族経営の自営店舗に行くのを見送って昼に電話がかかってきて電話口で怒鳴られる。理由はだいたいが姑さんのことで私は宥めて話を聞いて2時間ずっと怒鳴られていた。最悪姑さんにも電話をかけられて、2人の愚痴や罵倒を聞いて私はひたすら謝る。
「なんとかしてよ!あなたしか頼る人がいないんだよ!」
と、言われて一回りも、二回りも年が離れた人たちに縋り付かれるのは荷が重かった。
そこから胸ぐらを掴んで叫んで喧嘩をしてる元旦那と姑さんを止めに店舗まで行き私も突き飛ばされて、2人の怒りが私に向いてきたあたりで実家に帰るか私の母が迎えにきてくれた。
まだまだあるけどだいたいこんな生活サイクルで、ここに元旦那からの束縛と罵倒が入る。
「今日はブサイクに見える。どうしたの?一緒に歩きたくない。」
ポニーテールにしただけです。 しかもあなたは約束もしてないのに突然来ただけです。
「いつもあなたは小汚いね!おかしいよ!」
身なりを綺麗にしてても揚げ足を取り続ける。
「髪巻いてるとおばさんくさいからやめてよ。」
「他の男のアドレスは消して、俺は付きあいもあるなら女の消さないけど」
「本当にあなたは何もできないよね」
「デブでほくろ、かわいそう」
外見も性格も否定されて、やめてと言っても
「小学生が好きな子をいじめるのと同じだよ」とやめない。
それなのに口で言い返すと
「あなたは頭がいいからそうやって俺が言いくるめられていつも貧乏クジを引くことになる」
「あなたには人権があるのに、俺はないんだから好きにして」
「可愛いから調子にのってる」
など、正反対のことを言い出すので手に負えなくて何度も話し合いをした。カウンセリングにも引っ張って行った。
セックスは酷く。自分がしたいときにしたいように私の意思は関係なくどこでもする。
襖一枚挟んで姑さんがいようと、妹さんがいようと、口を塞ぎ畳に押し倒して無理やり胸元をはだけさせてパンツをズラして入れた。
できない時は毎回
「結婚した意味がない」
と、言われて私が謝っていた。
最終的にお金を使い込んだ、泥棒だと騒ぎ立ててきて私の両親も堪忍袋の尾が切れて私も目が覚めた。
離婚調停は長引いたし、その間に手紙がきて「申し訳ないことをした」とよこした翌月には私はこじきでアル中で育児放棄していると言い出して頭がクラクラした。
結局、謝る気はあります!と言ってはそれをまた一人で前言撤回するを繰り返すので私は一度も謝罪をされたことはないと認識している。
頭のネジがない人と話しても無駄だと思い何も要求しないで離婚した。
結果、色々と出来ないことが増えた私がいた。
電話が怖くて取れない、耳が片方ストレスで聞き取りにくい、恐怖で吐く、セックスをしないと愛されてないと感じる。
夢で毎日うなされて、テンションのコントロールは自分ではできなくなった。
寝てる間に何かあったらと寝れなくなり、きつい言い方をしている男性の声で手に持っているものを落とすようになった。
生活は誤魔化しながらするしかなくて、毎日終わる頃には神経を使い果たして取り繕えたか布団の中で確認をした。
ずっと私が悪いんだと呪文のように言い続けて泣いていた。
電話がとれて、普通に緩やかに自分のリズムで生活を送れるようになったのは本当に最近だ。
ごく一部のことしか書いてないし、もっと酷いこともあったけど 受け入れはじめてきている。
悔しくて泣いて、甘えて、楽しければ笑って、怒って、その反応を考えなくてもできるぐらいには私は正常になってきている。
両親や夫、子ども、友人のおかげで私は立ち直ることができた。
それでも私の中にいる元旦那への感情は多分一生晴れることはない。
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