囚われの魔王 和泉ユウキ様 紹介文

 皆様お久しぶりなような気がします。


 とりあえず企画にご参加いただいた作品を読みきったことで一旦お休みをしておりましたが。


 遊びまくってますね(晴れやかな笑顔)。


 美味いもん食べて無駄に散歩して。半年ぶりくらい帰ってきた豪傑や幼馴染と飲みに行ったりもしました。


 たーのしー(IQ⤵︎⤵︎)。


 うん、でもやはり人生にはメリハリが必要です。やっぱりずっと読んでいるだけでなく、色々なことをしたほうが、日々の生活は彩るのです。バランスは大事。


 まだ企画終わってないのにこんなこと言ってていいのかとも思います。とりあえずゴールデンウィーク中にはなんとか終わらせますのでご勘弁を。


 にしても、友人が数年ぶりに服を買いに行きたいとか希望したことには驚きました。前に一緒に買いに行ったのって数年前だと思いますし。


 原因はなんとなくわかります。


 最近、ドラマかよって感じの交流が始まった彼女未満の方がいるのです。やはり恋愛っぽいことになると、人は変わるんですね。


 けっ色気付きやがって(本当におめでとうなんやで)。


 久しぶりとはいえ、友よまさか合計で4万以上使うとは……というか、改めて男性の服って高すぎる。女性の方が比較的安価で、しかも種類があることを羨ましく思います。


 ずっと新しく服を買いに行きたかったのでちょうど良かったです。でも歳を取ると服装の好みが変わっていくもので、ある程度なんにでも合わせられるプリントTシャツばかり買っていましたが、今は無地のシンプルなカットソーに主張しすぎないサマーニットなどを買う始末。


 もうちょっと収入があれば、さらに薄手のテーラードジャケットとかバリエーションのあるカラーチノパンも欲しかったのです。けど我慢。


 しかし今あるもので勝負しなければならない。何にでも、身の丈にあった中で工夫を凝らすから、きっとオシャレは楽しい。お金が一杯あったら、最初から最高級品ばかりを選んで、選択肢も無くなってしまうのかもしれません。


 持っているものや出来ることの中で、最高の結果を目指す。その心意気が気力を生むのかもしれません。

















 ちょっと男性向けのパンツズボンの種類が少なすぎるんですけど。もっとバリエーションください!←お前ついさっき言ったことを復唱してやろうか?












(ていうかエッセイか近況ノートで書けよ)














 はい、無駄話スタートの伝統を守りつつ、ついに紹介文を作成させて頂きます。


 そんなわけで四天王の一角、『囚われの魔王』をご紹介させて頂きます。ポケモンで例えるならカンナ様です。冷たい瞳で見つめてくださいお願いします。


 勇者と魔王。


 相反する存在でありながらも、共に平和を願う姿に胸を打たれる物語です。




















 むかしむかしあるところに


 型通りの文句から幕を開ける、勇者と魔王の物語。


 魔王は世界の半分を支配し、望めば何でも手に入りました。


 しかし、まだまだ世界には異物が存在しました。


 人間。


 ある時、魔王は考えました。


 魔族より脆弱、愚かでちっぽけな存在。


 人間を支配してしまおう、と。













 蹂躙される人間たちにも、希望の光が舞い降りました。


 その一振りは慈悲を与え、魔族を砕く聖なる剣。


 勇者と呼ばれる存在は、魔王に対して果敢にも戦いを挑みました。


 真っ直ぐで迷いのない力をもって、魔王はついに倒されました。


 きっとどこかで聞いたことのある、なんの変哲も無い英雄譚。


 この物語は語り継がれて、人間たちの希望となりました。


 しかし、このお伽話は、魔族側にも語り継がれていたのです。


 むかしむかしあるところに……













 時は流れて幾星霜。勇者と魔王は世代を超えて戦い続けていました。


 そして生まれた、魔王様。


 魔王様も、勇者と魔王のお話が大好きでした。


「私、絶対に勇者様に会うんだ!」


 勇者を願う魔王様は、勇者様の到着を、いまかいまかと、待ち続けていました。

















 96代勇者、アリスティード・ミシュリアは、魔王城に辿り着きました。


 82代魔王、クレスティア・リュシファースを亡き者にしてやると。


 去来するのは、父への思い。血だまりに沈む、あの日の姿。


 先代勇者は、魔族との和解を望んでいた。


 永きに渡る戦いは、虚しさを生んでいることに、きっと誰よりも気がついていたのだ。


 にも関わらず。


 なぜ……。


 緊張と疑念を抑えつつ、魔王の国へと乗り込んだ。


 覚悟を持って望むのは、暴虐を奮う血の開戦。


 しかし、そこに待ち受けていたのは。













「ようこそ、魔国、リュシファースへ。我々は貴方達を歓迎致します」







 は?












 待ち受けていたのは、腰まで流す緩く巻かれた長い黒髪。艶やかな振舞い。見目麗しい、女性。


 魔王、クレスティア。


 アリスは息を飲む。


 これが、宿命の相手。倒すべき敵。


 アリスは身構えた。いつ何時、命を奪われるかわからない。


 呼吸を整え、剣を振りかざしたその直後。










「……勇者様ーーーーっ‼︎」







 抱きつくように、吹っ飛ばされた。



 は?










 勇者一行は戸惑った。


 殺し合い、平和を勝ち取る戦争となるはずだった邂逅。


 しかし、勇者への扱いは手厚く、最高級の歓待を受けたのだ。


 料理になんでもチョコを入れるのは勘弁して欲しかったが、魔族流のおもてなしらしい。


 クレスと共に過ごす日々は、アリスの心を迷わせる。


 噴水に群がり遊ぶ子供。勇者が訪れたことを、とても快く歓迎してくれているのだ。


 クレスは語る。勇者と魔王の物語を。


 魔王が討ち倒される物語を、瞳を輝かせて聴いている魔族の子供たち。


 アリスは迷う。


 どうして。どうして自分たちの王が倒される話を、そうも楽しげに聞き入れられるのだろうか。


 アリスは、迷う。














 勇者様がカッコ良くて、眩しくて。悪逆非道の魔王を退治して、幸せに導く勇者様がすごく素敵に思えて


 何で『勇者』にそんなに心を許すんだ


 私、人間が好きです。


 勇者様も。大好きです。



















 アリスはクレスを知るたびに。


 クレスはアリスを知るたびに。


 想いは重なり積もっていった。


 アリスの父も、クレスの父も、とても仲が良かった。勇者と魔王でありながらも、唯一の親友としてお互いを褒め称えていた。


 長く続いた因縁も、終わりの兆しが見えていた。


 語り継がれたお伽話は、今になって終わろうとしていた。


 人間と魔族が手を取り合う、完全無欠のハッピーエンド。


 ページが閉じられようとした、その刹那。


 先代の勇者と魔王は……



















 きっとアリスも、好きになると思うよ


 何で助けたんだろうな。相手は忌むべき魔王だっていうのに


 じゃーん。魔王日記です。


 嫌いになりきれない。憎みきれない。


 でも、好きになりきれない。許しきれない自分がいた。


 魔王に会おう。


 そう、決意した。




















 何で。俺の父さんを、殺したんだ。




















 勇者様。私のお父様、殺されたんです。



















 なあ、魔王








 お前、人間が憎いか



















 勇者と魔王の物語。


 まもなく閉幕でございます。


 同位的な体験に、葛藤を携えて。


 勇者と魔王は牙を剥く。


 運命に囚われた勇者の姿と。


 策謀に囚われた魔王の物語。


 お伽話はもうおしまい。


 囚われの魔王の、おしまい。





















 勇者が魔王になんざ、討たれるかよ!













 喜べ、勇者と魔王の物語の一部になれることを。



















 私、勇者様と会えて、良かったです。










 振り下ろされる、一撃。



















 囚われの魔王


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884512738





 共に望んだのは、平和の姿。


 ただ、それだけだった。





















 これは誤解を招きそうな感じで恐々としております(超恐々)。


 まあ何が誤解かというのは、実際に見ていただいて確認してもらえば(よし、うまく宣伝できた)。


 今日も今日とてゴールデン当直なので、もうちょっとがんばれそうです。


 では次回、池もふでお会いしましょう。

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