いじめ問題。人の特性的に、集団でいれば起こる可能性は0に出来ないとか聞いたことがあります。
そこで思考停止しても仕方がないんですが。
システムだけで何とかしようとすると完全監視や密告のような窮屈な形になっちゃうし。状況も人も違う全てのケースに対応できる万能さは持てないし。
かと言って手を入れずに当事者たちの善性に頼ると弱者が損を押し付けられて終わるパターンになりやすいし。
詰められない部分、グレーだとか日の当たらないところで当事者たちの人間性だけで乗り越えるしかないのか。
だとしたらそれを如何に支え、風通し良く”いいこと”に動けるだけの下地を用意できるのか。
ルールや法と同じく、細かな対応は運用する側であたっていくしかないか。
以前子供たちを連れて少数の引率に出た時に、いじめ一歩手前というものに遭遇したことがあります。詳細はちょっとぼかしますが。悪口というかからかう程度の言葉のやり取りでした。
やられている側は笑いながら「やめろよー」と言っているのですが、笑って言っている限り相手は「遊びの範疇」だと思っていますし、その声色が変わるまで私は止めませんでした。
賛否はあると思いますが、自分で声を上げなければ、その場だけ取り繕って止めたところで意味がないと思っていたからです。
結局先生という立場は彼らのグループからすれば外の人間なので、その戦いには加われない。いえ、加わってカーストを強引に変えてもその場限りにしかならない。
そこで全員を座らせて「本気で嫌だと思ったのはどの段階か」と聞けば最初からだったと。言っていた側は「嫌がっているとは全く思わなかった」と。
私は双方それぞれに要約すると「相手が嫌がっているかどうかは本人にしかわからない。笑っているから大丈夫だと決めつけてもいけない」「自分が嫌な時は声を上げなければならない。自分で言わなければ、わかってくれはしない」というようなことを言って。
「自分たちが楽しいと思ってやっていても、相手はこう思っていたわけだけど気付けた? うん。わからなかったよね。自分だったらどう? 嫌なことをされ続けて、相手がそれに気づいてもくれなかったら嫌だよね。知らずにそんなことをしてしまっていた。そんないじめっ子になりたい? うん。なりたくないなら気を付けないといけないし、相手が嫌だと言ったら自分が楽しいからってやっちゃいけないよね」
とか納得させて(流石にうろ覚え)
御互いにそのからかいの言葉を「禁句」として約束させて、次嫌なことあったらきちんと相手に言うように。嫌と言われたら、自分が正義のヒーローに倒される側になりたいんじゃなければきちんと止めるように。
とかそんな流れで収束させた気がします。必死に思い出そうとしたら時間かかった!! そして長い!!
まぁこれは子供たちがまだ小学生だったので通用した一例ですし、いじめ未満ですけど。
中学生とかの悪意を持ってやっているタイプは本当、どうすればいいんでしょうね……。
………………。
次回「魔人復活」
平日にブランコを揺らす、魔人の姿がそこにはあった。
作者からの返信
流石にデリケートすぎて私も答えにくい問題ではありますが、
少なくとも「当事者たちの善意や自主性に任せる」ということで解決していないので、問題となっていることの一つだと思います。
その場のみの介入はその通りで繰り返されるというのもそうだと思います。
なので、繰り返されることを前提で止め続けることも一つの手ではないかとも思います。うっとおしいくらいに続けることも、方法の一つではないかと。
まあ人って難しいもので、相手の立場になってみないとわからないことはありますからねえ。
目には目をっていう考えを推奨するわけではないですが、痛みを理解するには痛みをもってでしかないように思います。
そして全ての子供はただ単に善や悪がわからないだけで、話せばわかってくれるという風には、残念ながら思えないです。
人は様々なように、悪い子は絶対にいます。
悪い子は、悪い子という個性的の部分もあるように思います。
悪い子であっても、いじめの対象であっても生きていける世の中のシステムは、まだ思いつかないですね。適材適所としての仕分けはある程度は必要のように思います。
遠藤孝祐 様
この度は私の作品『信念―成宮警部補の事件録―』を読んで頂き、ありがとうございました。☆評価だけでなくコメントまで残していただき……本当にありがたいです。
いつ自分の作品に感想がつくか、首を長くして待っていました。
文字数の多い作品を一括して投稿するのは……読者様の負担になるのは色々な方からご指摘を受けて反省しております。そりゃ読む人少ないですわね……
あと多くの人の視点で物語を展開していく形式でしたので不自然な描写になるとの指摘、ありがとうございました。元々一人称(一人の視点で物語を展開していく)で書いているので、誤った表現になったのかなと反省しています。
まだまだ読まれていない作品も多いかと思いますが、体調に気をつけて今後も頑張って下さい。応援しています。
佐倉伸哉
作者からの返信
ご丁寧にありがとうございます。
大きなテーマに真っ向から挑む姿は、なかなか格好いいと感じました。
まあ一話で文字数が多いと、やっぱり敬遠してしまいますね……休憩どころがわからなくてちょっとというところはあります。
こちらこそ、ご参加いただきありがとうございました!