ネガティヴ・バレットーー虐殺症候群ーー Trijicon.(トリジコンドット)様

 食べないとかいう究極のダイエット。


 うん、やっぱりきちんと食事の記録とって余分だったものを止めればちゃんと痩せますね。


 でも多分後2キロくらい減ったら、停滞期がきて一か月ほどは多分体重が変わらないから、そこでもきちんと制限を実施することが大事なのです。


 とか言いつつ













 今日は思いっきりラーメンを食っているという矛盾感(スポンジ並みの意思)














 ネガテイヴ・バレットーー虐殺症候群ーー Trijicon.(トリジコンドット)様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884874156


 ちょっと今回もくじなしでいかせてください。














 女子中学生の阿久津雪風あくつゆきかぜは、医学に関する興味が人一倍強かった。


 普段から医学書を読み漁り、病に侵された臓器の写真を見ることも厭わない、少々珍しい人物だ。


 異質ではあるが、単なる女子中学生である彼女は、平穏な日常を生きていた。


 そう、人体に取って主要な部位である、脳幹にて原発性の腫瘍が発見されるまでは。


 疾患名、虐殺症候群。


 治療方法は、罹患者を殺害する。


 それしかない。














 設定は好きですよいいですよこういうの。


 いまだに滾っている厨二の血が騒ぎますわ。


 というか厨二の血とかじゃないですし。まあこれは内緒なんですけど、実は裏でこの世界を牛耳っている王たる存在の末裔に当たるんですよね。内緒ですよ(血統妄想)。


 それはともかく、まだ中学生たる少女が病のせいで殺戮衝動を抱いてしまうなんて、もう設定だけでワクワクですよ。


 なんだかんだで、クリリンの死をきっかけにスーパーサイヤ人に覚醒した瞬間は燃えましたでしょう?←なんか違うぞ


 で、読み進めた結果ですよ。


 マジでぶん投げそうでした。













 連続して辛口な感じでいくことも本意ではないのですが、嘘はつけない。思ったことは言っていくスタイルです。


 申し訳ないですが、物語に説得力が乏しいのです。


 フィクションだから、ぶっちゃけある程度はなにやってもいいと思うのです。

 創作だからこそ、現実ではありえない展開。存在しない病。全く看過できない法律。なんでもこいです。


 ですがそんなぶっ飛んだ設定を行う時に必要となってくる技術は、ありえないようなものでも、もしかしたらこういうこともありえるんじゃないだろうかという説得力を生む説明が欲しいです。


 今回思い出したのはまた奈須きのこ先生のDDDですよ。そして人間の部位の変化によって進化したり能力が発現したりといった設定は、今回の企画内でも他にまだ2作品ありました。


 終わる世界に天使は舞うにおいては、トラウマに起因する能力の発現。


 Over the rainbowにおいては、脳幹の発達による超能力の発現。


 で、DDDにおいては、ちょっと違うかもしれませんが、何らかの精神的な衝撃に反応し、その衝撃に耐えうるだけの能力を持った新部が現れ、発達する。それにより、人智を超えた能力を得る流行り病。アゴニスト異常症。精神障害に起因する身体的な障害。もうこんな設定だけでオラワクワクすんぞ。


 で、これらの物語の中では、少なくともこういった能力を得ることに関する説明はあり、まあ納得はいかないまでも理解できる部分があるのです。


 で、今回の虐殺症候群は、脳幹に腫瘍が出来て常識ではありえにくい症状(ないとは言いませんが)、殺戮衝動が湧いてくるというものです。


 脳幹って言っても、脳幹のどの部分やねん!


 発達という表現であれば、脳幹に含まれる中脳、橋、延髄全体が標準よりも大きくなっているんだろうなあというイメージなんです。


 で今回の設定の場合、腫瘍ができることで、どうして殺戮衝動が芽生えるのかよくわからないというのが第一の感想でした。


 ちょっと久し振りに専門学生時代の教科書を開いたり、脳科学の教養書だったりネットで検索したりしましたが、おそらく中脳が関係する脳内報酬系物質であるドーパミン分泌が一つの理由になっているのではないかと感じました。


 おいしい物を食べる、勝負に勝つなど、何かしらいいことがあった時に、いいことだと感じるのはドーパミンという脳内物質が分泌されるから気持ちよくなります。ちなみにタバコは、このドーパミンを強制的に分泌させます。

 気持ちよくなるから、もっと味わいたい。おいしいものをもっと食べるようになり、勝利という快感を求めるならもっとスポーツの練習をしたりします。ようはご褒美なのです。


 となると、脳幹に腫瘍ができることで、なんらかの認識の歪みができることと、殺戮行為を行えば快感が生まれることがわかってしまって、殺戮行為を行うようになってしまうのかもしれないと説明付けました。


 でもですね、理由をつけてみても、なんだかキャラクターの行動や心情と辻褄があっている感じがしないのです。殺戮を楽しんでいるわけでなく、むしろ殺したくないという葛藤、そして殺戮を犯してしまった後に快感を感じているような描写は特に見当たらなかったように思います。


 となると呼吸・心拍・血圧・嚥下など、勝手に調整される人体機能が、殺人を犯さないと乱されてしまうのだろうか?


 それとも殺人という行為そのものが三大欲求に加えて、単なる欲求として加わってしまうのか?


 まあ結局のところ、よくわからなかったんです。


 よくわからんけど脳幹に腫瘍が出来たから殺戮衝動が芽生えたよって言われても、なんじゃそりゃという感想で終わってしまいます。よくわからないということに対する詳細な説明があった方が、まだ納得は得られるかもしれないというのが感想です。例えばどんな実験や研究がなされたとか、過去にどんな事件があったとか、歴史上に類はあったのかとか。なんらかの説明があった方が、設定を受け入れられる可能性は高くなるのかもしれないということを思いました。


 そして設定上で気になったことのもう一つは、虐殺症候群を抱えた少女達と国との戦いについてです。


 公にしていないから法律も整備しておらず、治療方法が見つからないので秘密裏に殺害している。そういった構図なのでしょう。


 歳をとると法律がどうとか言い出すのでアレですが、こういった疾患であることは日本だけでなくアメリカでも認知されていて、アメリカにおいては患者を殺害するまでではない設定っぽいです。


 出来る限り表には出ていない疾患なのかもしれませんが、アメリカの情勢を知ることが出来る程度には知名度がある。となると、一般人の多くではないとはいえ認知されているのではないかと考えられます。


 一般人は何も知らない。だから政府が秘密裏に始末するという構図であればわかります。


 けれど、一般人に認知されているということは、こういった患者は殺さなければいけないということが社会的にまかり通っていることになると思ってしまいます。


 おそらくそのこと自体が不自然で、どれだけ厄介な病でも病という認識であれば、殺害の前にまずは保護しなければならないという法律が出来るはずなんです。人間には誰しも人権を持っているという基本的人権の観点があるのだから。


 もしなんらかの紆余曲折があり、こういった患者を殺すという方向に社会全体が認識しているようになったのであれば、そういった部分の説明はあった方がより物語に入り込めるんじゃないかと思いました。






 そしてもう一つ気になったことは、文章と物語展開がマッチしていない部分があると感じました。


 一つだけ例を挙げさせてください。


 確かなんらかの理由で戦場だったか任務だったかに出かける直前の雰囲気を例えた文があったのです。


 修学旅行の前日のような緊張感。


 そんな感じの言葉です。


 生死をかけた戦場に向かう前の状況を、修学旅行前日に例えるのは違うだろうがい!(机バンバン)


「せんせー。持っていける銃弾は300発までですかー?」とか聞くんか?


「明日はかの有名観光地、血の海が見れるんだ。楽しみだなー」とかそんなこと言うんか?


 うーーーーーーバイオレンス!




 やかましいわ。


 ま、まあなんとなくですが、物語の場面による適切さではなく、ノリで文章を書いている印象なのです。


 その文ははたして今の場面に適切なのだろうか。この例えはきちんと伝わるのだろうか。


 そういった配慮は必要になるのかもしれないと感じました。





















 ね、この感想死ぬほどうっとうしいでしょ?←自覚あんのかい。


 でもですよ、こういった題材を使うことって、嫌になる程難しいのです。


 ただ単に展開だけがあって、その裏に社会の情勢とか人の思いとか今までの歴史の流れとか、全てを語らないまでも、聞かれても説明が出来るくらいには理解していないと、そもそも何も知らない状態からスタートする読者への説得力にならないのです。


 読者としては、物語の構造がわかればわかるほど楽しさは増すのです。


 人と人との関わりだって、相手のことを段々と知っていくから愛しくなっていくのです(そして知りすぎると段々と嫌にもなっていくという夢のない現実も……)。


 まあもしかしたら私以外にも、こんなねちっこい感想を抱く方もいるかもしれないので、考えておくに越したことはないのかもしれません←この言葉は設定を考えることが嫌いな奴が書いています。少し笑えないですか?


 でも、設定は好き。


 これからもワクワクする設定を作っていってください。



















 7538000



















 信念 ーー成宮警部補の事件録ーー 佐倉伸哉様


 ちょっと読むのを恐れていたのがきました。


 いやだって、一話だけなんですけど


 一話で8万字代あるんですよ?(スクロールしてもスクロールしても終わらない恐怖)


 読み進めます。
















 次回予告
















 明日は(仕事が)おやすみです。










 ひゃっっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおう



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