英雄たちの舞台裏 猫田芳仁様

 クリスチャンミサの集まりで、カナダ出身のM先生は悩んでいた。


 純粋に歌や踊りを披露する場面。何百人単位で集まっている中、トークをしてはいけないらしい。


 おしゃべり好きだけれど、そこはグッとこらえたそうな。下手したら舞台からつまみ出されることもあるらしいので。


 我慢して我慢して、舞台に立って歌おうとしました。


 マイクを手にした瞬間、モードは切り替わって、肺腑に空気を押し込めました。


 そしてお得意のマシンガントーク←ダメじゃん。


 来年は呼ばれないかもしれないそうです。
















 英雄たちの舞台裏 猫田芳仁様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884504441


 くじは普通でした。









 ヒーローというものは、ここ数年職業として安定した地位を築いており、試験による振り落としを耐え抜いたものはヒーローとなれる時代だ。


 とある適性の無さからヒーローになることが出来なかった直は、どうしてもヒーローに携わる仕事がしたいと願った。


 その結果として、直に与えられた仕事内容は、


 現役ヒーローのパートナーとなり、ヒーロー達の身の回りの世話を行うといったものだった。


 戦いの見えない、ヒーロー物語。















 悪人バッタバッタとなぎ倒していくヒーローたちを、支えてくれる思いや本音などを綴った、舞台裏を覗くような物語です。


 そう書くと頑張り屋なマネージャーみたいな少女が日夜頑張る物語のように思えますが、違うんですよね。


 もちろんイメージ通りに正義の心を持ったヒーローもいるのでしょうけど、中には自分の意思でヒーローをやっているわけじゃない人もいます。


 ただ単に強い力を持ってしまっただけで、ヒーローにならざるを得なかった人々は、割と問題児。殺人未遂を犯していたり、毒舌で横暴な態度だったり。


 物語を描く際、どういった角度で描くのかによって魅力は変わるものですが、少し鋭利な角度は、私には新鮮に映りました。












 性別的な説明をあからさまにしていなかったので、性別におけるミスリードを狙っているのかと思いましたが、全員男性でしたね。男四人の世話焼き。腐腐腐フフフ←笑い声。


 ちょっと今回満たされないと思っていたBL欲が少し満たされました。あからさまな描写はないですけど。


 ただ気になるところはあって、読みど飛ばしたのかもしれませんが、主人公がなんの適性に落ちたのかはわからないです。そこが物語の伏線として後に効果的なのかもと思ったのですが、特に関係なさそうでした。深読みしすぎでした。


 あと、三人称だからこそ問題はないのですが、短い物語の間にけっこう視点が入れ替わるので、一応一番の主人公である直くんの印象が薄いです。ヒーローでありパートナーである雅貴も薄いんです。


 むしろ司と黎慈ペアの方に話の中心が移ってしまっているように思ってしまいました。さては作者様、このペアとても好きですね?


 物語の視点を変えて語ることって、なんだかパンの生地をこねるみたいだなと。パン生地をこねて強固にしていくけど、麺棒で伸ばしていく。空間的に広がるけれど、その分やりすぎると物語自体が薄くなってしまう。


 あれ? シャボン玉の方がいいたとえな気がしてきました。大きく膨らみ過ぎた分、密度が薄くなることもあるのです。


 短編に近いくらいの中編なので、物語の視点はずらし過ぎない方がいいのかもしれないと思いました。


 ただそれでも不思議なんですけど、


 なんか好きなんです。

















 物語を語る方向性が新鮮だったようにも思いますし、男性たちだけな分気軽さの中にも思惑があって。女性が入らないことで恋愛的なことに字数を割かなくても良かったところも効果的だったのかもしれません。


 ただ今回ばかりは、どんな御託を並べても、なんか良かったとしか言いようがないです。


 強いて言えばラストシーン。これからもきっとくり返されるであろう、何気ない展開。でもちょっとした変化があった。


 日常の先は絶望かもしれないけど、今はちょっとだけ楽しいことがあった。


 そんな細やかさも、私はとても好きです。


 ふと、多分猫物語(黒)とかのあたりで、月火ちゃんが恋愛について話していたことを思い出しました。


 なんとなく。好きかなぁって思って、好きだなぁって感じて好きだってわかる。


 好きなことに理由があることは多々あるんでしょうけど、理由がなければ好きじゃないとは思わないです。ただ単に理由に気づいていないだけなんて正論もどうでもいい。


 なんとなく好き。


 めちゃくちゃパワーを感じるわけではないですし、完成度たけえっていう印象を持っているわけでもないんです。


 でも曖昧でぼやぁっとしたなんとなくの好きって気持ちがあるから、この物語は私にとっていい物語だったんだと思います。


 ありがとうございました。



















 5905000



















 昼休みにくじを引くなんて、自分でもよくやります。


 午後も仕事だぞい♪←これがあるからって楽しいとは限らない。














 還らずの館 蟹カノン様


 もろホラーっぽいタイトル的に。


 どんなのかわからないけど、苦手なんだよなあ……。


 読み進めます。




















 次回予告















 春にまつわる替え歌シリーズ


 もうすぐはーるですねえ。ちょっと気取ってみませんか

 ↓






















 もうすぐはーげですねえ。ちょっと磨いてみませんか(嘲笑)。














 小学生の時は笑えた←

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る