おぼえがき(番外編)

 次に読む文字数に途方に暮れているので、ちょっと気分転換回です。


 読まなくても別に支障のないやつです。


 とりあえず今書いている段階では、カクヨム内で見つけた「うわこれマジでレベルたけーわ」とIQ下がる感じの感想を抱いた作品を、つらつらと書き連ねようと思います。


 個人的なお気に入りなので、大衆の好みに合致するとは思わないのですが、私が思うレベルが高えの条件に当てはまっているものにスポットを当てたいと思います。





 あっ、もちろん無断での紹介なんで、「遠藤がなんか好き勝手言ってたよ」って告げ口は無しでお願いします。


 なんでもしますから(ん? 今なんでもするって……)


 ちなみに前回の作品紹介でとりあげた物語は除外させていただきますので、すいません。



 まずはこちら



 君のうんこを食べたい 中七七三/垢のついた夜食様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885012644




 初っ端がこれかよう!(嘆)


 あまりにもふざけたタイトルに釣られて、ついつい読んでみました。




 ちょっと私にはまだ早い世界でした(なぜとりあげたし)



 レビューでも散々なことを書きましたが、実は大絶賛してます。


 いやあの、文章レベルがめちゃくちゃ高いんですよ。知識を元に言い換えや具体性も交えた、うんこへの魅力を全力で語っているんですよ。


 描写がリアルで真に迫るほど、気持ち悪くなります。まだ耐えられる嫌悪感だったので、作者様はまだまだだと仰ってますが、レベルだけなら魔王クラスです。


 理知的でレベルの高い変態です。


 また時間が空いたら別の作品も読ませていただこうと思っています。






 そして次。

 現代ファンタジーやSFといった不思議な世界観込みのものを中心に行きます。




 銀河の潮流 坂水様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884688553


 官能的な表現やシチュエーションに力を入れていらっしゃるとのこと。


 わがままで彼女のことを雑に扱うどこにでもいるような30男と、平安時代であれば美人認定されそうな女性。ちょっと不思議なSFラブストーリーめいた何かです。


 決していい男ではない。決していい女ではない。一般的な価値観と照らし合わせてですが。


 しかし、そのキャラクターの描写、細かな風景に乗せた思いなどに、グイグイと読まされます。純粋に文章として上手なだけでなく、文に読まされる力を感じます。



 パーフェクトなハッピーエンドではなく、素直ではないひねくれた大人のぐにゃっとした思いに胸を打たれますが、なんだかんだで何か心に残って欲しいという作者様の優しい思いが最後に残る。


 そんな読後感です。


 ☆2にしていますが、その理由はただ1つです。


 ラノベとして(ラノベ風だったかな)書いたとのことですが、完全にラノベじゃないじゃんと思ったからです(理由)。


 これ絶対十代が読んでも受けないですよ。そのかわり二十代後半から三十代くらいには刺さるかも知れません。


 同作者様の「あるはげた日に」も面白くてレベルが高い。


 カクヨム運営が絶賛するだけはある、本物の一人だと感じました。




 キツネ・サマー・サヨナラ うさぎやすぽん様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881875783


 プロの方みたいですね。


 ちょっと違った京都の街に迷い込んだ女性との、ラムネ色した切ない物語のように感じます。ラブストーリーと言ってしまうのも、少し違うように思います。


 どうやらまだ若い方みたいですが、文章遣いが素晴らしいです。


 文章での雰囲気づくりがとてもお上手なんです。少しフワフワとした世界を表現しつつ、京都の街並みの鮮やかさを想起させる文は、色鮮やかです。


 たぬきの神さまは魅力たっぷり。主人公の思考は等身大ではありつつ、なんとも言えない魅力に引き込まれます。


 セカイ系に近いので、唯一ラストに向かう急展開だけはすんなりと受け入れ難いところのみ惜しいですが、読後感のなんとも言えない切なさ。


 夏はまだ終わっていなかったとしても、もう終わっちゃったんだと、ちょっぴり寂しく泣きそうになりました。





 次はラブコメや恋愛部門。キュンキュンしたり笑ったり。




 モテたい俺のプランE 〜強敵育成計画〜 you様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884258580


 モテたいんだけどイマイチモテない割とハイスペックな主人公が、モテるために奮闘します。


 色々なプランを考えた結果、ライバルを自ら育成することと、お試しに別の高校への留学をすることにしました。


 なんというか、素晴らしい発想の勝利だと思いました。


 で、男主人公のラブコメですと、いかに女性キャラクターを魅力的(エロティック)に描くかというところに主眼が置かれがちなのですが、そこは作者様のポリシーだと思うのですが、男性キャラがとても魅力的です。


 主人公と親友のやりとりが飼い主と犬のようで、とても微笑ましいでハウス

 わん。


 ラブコメのラブの部分は若さの勢いといった印象ですが、魅力的な男性キャラクターのやりとりと、青春らしい清々しさ満点のラストに、心が若返ります。うん、きっと5歳くらい若返ったね(ツヤツヤ)。


 名前にルビを振るだけでこんなに笑ったのは初めてです。


 発想力とやりとりの上手さがとても際立っていると感じました。







 女はそれを我慢できない 奈月沙耶様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884497764


 ご贔屓にして頂いていること関係なく、もうまさに大人のラブコメに相応しいと思います。


 この物語は、色んな意味で男性が読むと嫌悪感を抱かれると思うんですよ。


 身に覚えのある人はぎくりとして。身に覚えのない人は不誠実だと。


 それほどまでに女性の本音が赤裸々に語られているので、ある意味刺激が強い。エロい意味じゃなくて。


 本音だからこそ、包み隠さないからこその毒々しさがあり、それは刺激として刻まれます。不快感も強烈な麻薬です。体に悪いよ。だからこそおもしろい。


 これも若すぎると楽しめないだろうなあと危惧してしまいます。


 女性はもちろん、男性にこそ読んでいただきたいと、真摯に思える物語でした。







 次でラストにします。


 正直驚きました。ラストのカテゴリは現代ドラマなのですが、詳しくいうとギャグコメディーです。商業ものと比べても全然遜色ないどころか、トップレベルで面白かったです。




 カツラと階段とコーラがあれば、ミスコンは18時間で創れる 六畳のえる様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884149792


 コメディー特化型らしい作者様のハイスピード青春ギャグコメディーです。


 一風変わった部活動「ミスコン部」で、年に2回しかないミスコンが開始される18時間前。


 参加者の三人全員が食中毒でダウン。


 業者に連絡して機材をどうにか、衣装は、段取りの変更は、宣伝のし直しはと課題はどんどんでてきますが、一番肝心なこと。


 参加者を探さなきゃいけない。


 主な役割はツッコミのまとすけくんと、残念系天然美人の羽織ちゃんは、参加者を見つけるために校内を駆け回ります。


 その中で重要なキーワードとなるカツラ、階段、コーラを駆使してミスコン参加者を集める様は、勇者が宝を集めに行くようで爽快です。何より二人のやりとりが抜群におもしろい。


 演劇練習に割いって窒息しかけたり。


 階段から転げ落とされたり。


 挙句に無理やりコーラを一気飲みさせられたりと散々な姿は、どんな無茶をもおそれない青春の背中を思い起こさせます。


 これほどまでにやりたいことに一生懸命な、面白おかしい青春物語は、見ていて応援したくなります。


 だれか死んだりするわけではなく、悲劇的な展開は一切ない。


 若さ故の衝突だったり、未熟な精神性による軋轢はあったりするけど、とても清々しい青春のスパイスでした。


 そして全てが終わった後、終わってしまった寂寥と思いを燃やし尽くした爽やかさで、ほんのりと涙しました。


 こんなに幸せな涙を流せたことは、なかなかないものです。


 お見事としかいう他ないほどに、最高でした。


 こんな青春してみてー。











 今回の紹介は、本当に凄い、素晴らしいといった全体的なレベルの高さから鑑みた。物語を紹介させて頂きました。


 もちろんラノベ的な書き方か一般文芸的な書き方の違いもあるので、物語の雰囲気も文章の密度も全然違います。


 しかし、これらの物語が優れていると判断した基準の1つに、物語の色にあっているか、雰囲気とマッチしているかという基準も満たしているのです。


 ラノベ的な展開に重厚すぎる文体は似合わない。


 物の哀れを問う物語に、軽すぎる言葉は不恰好。


 そういった物語のスケールに合わせてかつ、引っ張り込むような文章を描かれているからこそ読まされて面白いと感じると思います。


 読みやすいはもう最低条件として、つい読まされるような文章を求めていきたいものですね。









 それでは、誰もが笑えるような、おもしろいことを言いまーす


 せーの










 ジャイアン死んじゃいあーん








「ジャイアン」と、死ん「じゃいあーん」をかけた大爆笑ギャグです。






 これを見たあなたは、きっと真顔でいることでしょう。












 これがメンタリズムです。

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