特殊な語彙と絢爛たる漢字使いが、読者を選ぶかもしれないが、それゆえに、嵌れば悦楽の園。本当にありふれた片思い、失恋が、暴走爆走奔騰して、どこまでイクねん!と呆れつつ、虚無にして満ち足りた結末に微笑を誘われる。