浮遊戦艦の中で114
シャルロッテ中尉は言いながら、その小麦色に輝く滑らかな素肌を一つ残らずあらわにされてしまう。そして、リゲルデに執拗に舌先を這いずり回され、幾度も悶絶を繰り返す。
「良い反応だ、シャルロッテ中尉。お前は俺の知っているドールの中でも最高の出来のようだ。いや、下手な人間より余計な詮索をしないだけ人間よりもはるかに上だと言ってよい」
シャルロッテは何か言葉を返そうとするが、リゲルデの激しい愛撫に悩ましい声を上がるだけが精一杯である。
「アマンダよ、お前は実に賢い。だから問う。アンドロイドたるお前は、人間などになりたいと思うか?」
「そ、それは……リゲルデ様が、お望みとあらば……」
「本当にそう思うのか? 人間の中には、愚かで、強欲で、自分の得になることしか考えぬ馬鹿どもが五万と存在するのだぞ!?」
「リ、リゲルデ様が、お望みとあらば……」
「お前は、あのクラルイン社製のドールだ。クラルイン社製のドールの仕様書には、特別に〝愛〟を育むという機能が付いているのだが、お前はどうなのだ!?」
「アイ? アイとは……な、なんでございましょう」
「むう、まだお前は愛を知らぬか? 愛とは、相手を思いやる究極の動機だ」
「な、ならば……私は……リゲルデ様のことを……」
「お前のそれは愛ではあるまい。ただの義務だ」
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