おはぎ

 秋の彼岸なので、おはぎを作りました。変則おはぎを。苦笑


 本来、おはぎはつぶ餡です。これは秋に収穫したばかりの小豆は皮が柔らかいので、つぶ餡で美味しく頂けるからなのだそうです。

 だから、おはぎはつぶ餡なのですが、ちょうど頂いたこし餡があったので、今日はこし餡にしてしまった私。変則だって、いいじゃないか、美味しければ。開き直り。


 こし餡で作るのは、春の彼岸のぼた餅なのです。年を越した小豆は皮が固くなる為、こし餡にして美味しく頂くようにする訳ですね。

 こんな風に季節で名前が変わるおはぎ(ぼた餅)ですが、夏と冬の呼び名もあるのはご存じですか?


 夏は『夜船』、冬は『北窓』というんですよ。春と秋が牡丹、萩の花に因んだ名前なのに、船に窓とは、これいかに?

 ちょっと調べてみました。


 おはぎの作り方にヒントがありました。おはぎは餅米を半分だけ撞いて、もしくは撞かずにお握りのように握るだけで餡をまぶします。

 餅のようにペッタンペッタンと衝かない=撞き(月)が無い、という言葉遊びから、夏は月も無く、いつ撞いた(着いた)か分からない夜の船のようだ、ということで『夜船』に。

 冬は月が無いなら北の窓だということになったそうです。

 風流ですね。


 おはぎやぼた餅は餡の他、ゴマや青のり、きな粉などもありますね。

 こし餡のおはぎがあってもいいか、と無理くり結論つけてみたりして。


 あ、ちなみに地方によって、おはぎの由来、作り方には違いがあるようです。奥深いですね。


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