クラスメイト
「ひっさしぶりだなぁ。」
王都に着いた。久しぶりと言っても1ヶ月だが。
「(紅音)うん!久しぶりだね。」
紅音はいつもの調子で元気だ。あいつらは元気だといいが。フラグ建てちった。
「久しいな。調子はどうだ?」
王様にすぐ会えるのも勇者の特権だな。
「まぁぼちぼちだな。でも俺はもうすぐ魔王を倒しに行く。」
お前らの都合など関係ないと言う意味だ。
「そうか。お主らならできると思っていたぞ。最初からな。」
最初からだと。まさかこいつも転生信者か。それか予言か?
「ところであいつらは元気か?」
フラグ建つなよ…
「彼らは今ドラゴンの巣に行っている。情報では2人で2匹以上は倒せると。」
そうか。2人で2匹。ということは1人で1匹倒せる人もいるけど倒せない人もいると。でもその位の力なら魔王も倒せるな。まあこの世界にも飽きたんで先に帰るためにまったりはしないが。
「【創造召喚】魔王への扉!」
…あれっ?反応しない。俺のスキルに失敗などない。
「(しら)秋水さんのスキルが発動しないなんてことはない。なにかあるはず。」
「(ラース)もしかしてここが魔王城なのでは?」
「は?何を根拠に言ってる。」
確かにそれが本当なら納得が行く。
「(ラース)よくある話なのですが、転生者が魔王に呼ばれて異世界に行くことがあるんです。でも呼ぶ理由は分かりませんけど。」
「で?どうなんだ。王様よぉ。」
呼ぶ理由ね。だいたい検討がついた。
「(魔王)正解だ。我が魔王だ。そして読んだ理由じゃが、強いものと戦いたくてな。はっはっは。」
いや。笑い事じゃねぇから。てか理由が予想どうりなんだが、暇つぶしに呼んで育てて自分と戦わせる。それで死んだら馬鹿じゃん。
「でもあんな武器あげちゃって良かったのか?」
あんなって言ってもそんな強くないが。俺の剣の方が強い。
「(魔王)あぁ。あれは以前来た勇者たちが我を倒すために使っていた武器でな。我に殺された勇者たちが置いていったものなんじゃ。だからレベルが高いのだ。」
は?あんな数の剣があるってことはあの数の勇者が居たってことだろ?
あんたどんだけ暇なんだよ。俺らを転生させられるくらいならあんたが別世界行けよ…
「へぇ。まぁ移動時間短縮出来たのはラッキーだったわ。」
「(魔王)お主に我を倒せるかな?」
何そのセリフ。確実に死亡フラグやん。
「【創造召喚】ブラックホール・設定下に下に削る。周りには外を与えない。行けっ!」
設定したブラックホールを魔王のしたに落とす。すると魔王のしたの地面が無くなる。これは重力を生かした落とし穴だ。今頃魔王はこの星の中心にいるだろう。そして今からここにクラスメイトたちを召喚する。
「【創造召喚】転移ゲート!ってあいつらは羽生えてるぅ!」
顔は間違いなくあいつらだった。しかし背中には龍の羽が、腕や足には鱗が生えていた。
「(玲二)僕達は龍神族と契約して、龍の力を手に入れたんだよ。」
なるほどね。だからドラゴンを倒せるようになったのか。
「とりあえずあの王様が魔王だったんだ。倒すのを手伝ってくれ。この穴の真下。この星の中心にあいつはいる。」
「(智也)じゃあ穴の中に龍炎を使えば倒せるんじゃねえか?」
龍炎?なんか強そう!
「(玲二)皆この穴に繋がる角度で地面に龍炎!放てっ!」
玲二の合図でみんなが縦穴に繋がる角度で地面に技を打ち込んだ。
すると炎の柱の中から丸焦げの魔王が出てきた。効いていないようだ。
この魔力はやばい。こいつらじゃ瞬殺される。
「お前らじゃ勝てねぇ。この建物からすぐにでろっ!アルナ!この建物に防壁をっ!しらっ!魔法でどうにか動きを止めてくれ!紅音!あいつの翼を撃ち抜け!」
こいつら3人でも勝てるかわからん。
「(アルナ)神秘の守り!シールド展開!」
みんなが逃げた後ろあたりに黄金の防壁が張られる。この防壁なら奴の攻撃を10回は防ぐ。
「(しら)
すると奴の周りの塵が停止する。奴の周りの時空が止まっているようだ。凄すぎる。
「(紅音)混沌の
1本の矢が時空破壊の中を通過する。止まっている時間の中を動き続けている。そしてその矢がひとつの塵にぶつかる。すると周りにある塵すべてが矢に変わる。そしてその矢は魔王の翼を撃ち抜く。魔王の方まで持っていかれている。止まっている時間を止まらずに撃ち抜くなんて止めなかったらどんな速度なんだっ?
「しら!後どのくらい持つ?」
「(しら)あと200秒ほど!」
長っ。鞘から剣を抜く。レベルを見る。6250lvって昨日まで5380だったんだぞ?鞘にしまって置いただけでこのレベルアップ。やばいな。
「斬撃っ!」
強化された肉体による早い振りと変形させた剣の軽さで、強さは変わらないまま斬撃を1500回斬撃を打つ。しかし流石に俺の斬撃は時空破壊の中で止まっている。
「斬撃っ!斬撃!斬撃ぃ!」
10万位の回数を1分半で打ち込む。残りの30秒は防壁を厚くしなければならない。
「アルナ。魔力を送る。」
魔力を送る為に接吻する。1億ちょっとの魔力を送った。そのせいでアルナのオーラがえげつない。しかし効果はあったようだ。魔の壁と聖の壁の100枚ずつの2重防壁が完成した。これなら俺の10万ちょっとの攻撃をも防げるだろう。
「しら!いいぞ!」
というと。しらの魔力が縮小されていく。と同時に俺の斬撃は魔王に直撃する。あいつにはただ炎から抜け出してきたばかりだもんな。避けれるわけないか。
「倒したな。皆。」
「「「はい!」」」「(ラース)私なんもしてないよね?」
「お前は戦わなくて大丈夫だよ。いざと言う時は瞬時に転生神として送り返すから。」
「(アルナ)秋水様。防壁を解除したいのですが魔力が抜けないので手伝ってください。」
魔力は入れることも吸うことも出来る。まぁ吸う方が大変だけどね。
「(智也・玲二)ここで吸うのかいっ///?」
なに照れてんだか。吸うって言っても胸から吸ったりとかいうスケベ展開なんてないんだが。普通に首から血を吸うだけだ。魔力は基本血に多く含まれるので血を吸うだけで魔力を吸うことが出来る。
「(アルナ)んっ」
うわぁ。剣に薬入れた時を思い出すなぁ。
まぁともあれ魔王を倒した訳だし。
「地球に帰ろう!」
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