奴隷の剣

「さてどんな犬がいるかな。」

と呟きながら街を歩く。奴隷の店まではあと数百メートルある。

「おいっ。剣に戻るんじゃねぇ。」

「きゃあああ」

とベシッと何かを叩く音がする。まぁ検討は付いているが。

「すいません。」

「いらっしゃいませ。本日はどのようなものをお探しですか?」

さっきの声と全然違ぇ。

「いえ。さっきなにか変な音がしたので気になって。」

「みっともない所をお見せして申し訳ございません。先程は剣を叩いていたんです。ほらこの剣です。」

【究極鑑定】種族 剣・性別 女・スキル 自由変形・人間化・Lv5380

性別だと?てかHPがあと15じゃないか。こいつはもう死ぬのか! Lv5380?!

どうやったらHPを15まで減らせるんだよ。でもこのレベルはすごい。ん?レベルだと?そんなのは今までの世界にはなかった。なるほど、ここはゲームを元に出来た異世界か。いわばゲーム転生か。

俺のレベルはっと。3750か。普通の人も知りたいからこの人を

【究極鑑定】種族 人間・性別 男・スキル 武器破壊・調教・Lv32

Lv32か。これは強いな。てか武器破壊ってスキルのせいでHPが少ないのか。

これは買う。召喚すれば武器自体は出来るがレベルまでは召喚できない。

「この剣をくれ。」

「え?この剣ですか?もう錆びれていますが。」

「構わん。いくらだ?」

まぁ値段によっちゃ買えないが。

「まぁ使い物になりませんし金貨1枚です。」

1枚だとっ。お前の200倍位のレベルがあるんだぞ?

「貰っていく。」

金貨を渡して剣を受け取る。しかし動かない。HPが少ないのが影響しているのか。


宿に帰り俺の部屋に入る。しかしどう治療する。まずは人間化だ。

【創造召喚】武具にも使える回復ポーション召喚

それを剣の柄から剣先にかけてポーションを垂らしていく。すると見た目の錆びれは消えた。しかしこれでは見た目が剣の木の枝だ。

なんでも人間化するポーションを先同様かける。

すると服がはだけた少女が現れる。まさか本当に少女だとは。

そしてまた回復ポーションを使う。しかし体内に入れるには、穴から入れる必要がある。そしてこいつは剣だ。あらゆる場所が寂れる。だからあらゆる穴から入れていく。

「んっ。」

すまない。本当はこんなところに薬を入れたくないんだ。治療だとはいえこんな美少女のえっちい所に薬を入れたりすると俺でも興奮する。

治療だと自分に言い聞かせて薬を入れていく。

「んんっ。あんっ。」

やめてくれ。声出すな。もういっそのこと体ちょん切って入れた方が早いんじゃ。とも思ったがそれでは手間が増える。

「最後はこの穴か。残しておいたが剣って排便するのか?」

と思って顔を近づけた。すると鉄の粉が付着していた。もしかして刃こぼれした破片はここから出るのか…なんて体だ。

目をつぶり薬を入れていく。体が反応しているようだ。剣って敏感なのかな。

「ふぁふぅー。」

変な息を吐く。疲れた。寝ようとすると剣が目を覚ましたようだ。

「誰だっ!」

ですよねー。

「俺が君を買ったんだ。そして治療をした。君は5380Lvもあるからかなり治療に手間取ったけどね。」

「確かに体が軽い。でもどうやって。私は剣でもあり人間でもある。」

それは言えないかなー。

「人間化した君の穴という穴から薬をぶち込んだんだよ。やべっ。口が。」

間違えて本音を言ってしまった。「研いだとか」言う予定だったのに。

「ふぇえっ////」

「すまない。それしか方法がなかったんだ。君はあとすこしで死ぬところだったから。」

「分かってます。感謝してます。だから責任、とってくださいね?」

赤くなりながら言うセリフじゃないんだが…てかエロい。


ドタッ。聞き耳を立てていたのか4人が入ってくる。

「どうした?」

「ど、どうしたじゃありません!責任って何のことですか!!」

中途半端な所から聞いてるー。

「カクカクシカジカ。」

「そうでしたか。ですがそれはそれ。責任取るなら私達も混ぜてください!」

「責任取らなきゃダメ?」

とみんなを見ながら言う。

「はいっ。」


「昨日は激しかった。体が痛い。ところで聞いていいか?なんでそんなにレベル高いんだ?」

「私は前の転生者のために創られた剣なんです。そしてその転生者といる時だけ経験値が5倍なんですよ。」

「そうなんだ。俺も実は転生者なんだ。」

「えっ。そうなんですか?あなたは何を選んだんですか?その転生者プレゼント。」

転生者プレゼントだと?そんなの知らないんだが。あいつ。くれなかったよな。


「(転生の女神)ハクチュッ。誰かが噂しているのかな。」


「あぁおれは。転生スキルを貰ったんだ。そしてそのスキルの中の自由進化で俺の所有物に進化しないか?その前の転生者の所有物から。」

「はい。責任も取ってもらいましたから…///」

そのくだりを話すといつも照れるのやめろよ。

「【自由進化】所有者変更・スキル付与。究極成長・斬撃放射。よしっ。どうだ?」

「はい!鞘に入ると効果が発動されるようです。そして戦闘中は鞘に入っている時の倍入ります。あと私を使って何をするんですか?」

「魔王を倒す。」

そういえばだか、王都を離れて1ヶ月か。あいつら何してるかな。今度王都に戻るか。



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