転生者の強さ
「そこまでにしてくださいっ。」
俺が略奪した攻撃を放ったすぐ後。ここにいた人間ではないもの。部外者が止めたのだ。
「あんた誰だ?」
止めに入った人間が誰かも知らないのは都合が悪い。
「申し遅れました。私、アルナと申します。」
【究極鑑定】を発動する。
名前 アルナ・年齢 19・宮廷魔導師・戦闘力A・魔力A・スキル 防壁・カウンター・出身地方 東・属性 無属性
名前を知ることでかなりの情報が得られるようだ。
「それでなんで止めた?」
「もう1番の勇者はわかりましたから。」
あまり答えになっていないように思えるが。
「そう言えば実力の話で名前も知らなかったな。」
と見ていた王が話を持ちかけてくる。
訓練棟から戻り改めて自己紹介する。
「転生者の
一応ってなんだ。聖剣しか使えねぇだろ。
「同じく転生者の
「同じく転生者の
さて次は俺の番か。ここはかなり本当の事を言いますかな。
「僕は転生神より蘇った
と言った具合に紹介は無事終わった。はずなのに
「私は1番強い勇者の眷属になると決まっているのです。ですから1番強い秋水様に仕えたいのです。」
何を言っているんだ。
「僕なんて1番ではありませんよ。」
と焦るフリ。自意識過剰な行動はキモいんでね。
「いや君が1番強いよ。」
風間はいう。2人もそれに納得しているようだ。
「はぁっ。分かった。頑張って仕えてくれ。」
「はいっ。それで今日の夜は、ほ、奉仕いたしますか///」
えっ。仕えるってそういう事?てっきり家臣とかだと思っていた。
「「ふぇっ///」」「いや。遠慮しておくよ。」
「わ、私の体では物足りないと言うことですか?」
物足りない?そんなわけあるか!その大きな胸。誰が物足りないんだよ。
「そういうことでは信頼を得たくない。ということさ。」
「それは失礼いたしました。」
・
・
・
それから半年後。
「秋水さん!和人さんがっ。」
「分かった。【創造召喚】賢者の石!」
そして究極成長で手に入れた【治癒】そして、それを自由進化、自由強化で死人さえ全回復させられる。まぁ1日以内じゃなければ効果はないが。
「こ、ここは。」
「「和人さんっ」」と泣きついていた。やはり2年もいやそれ以上か、共に旅をし戦う事で信頼を得られる。
「僕は、死んだはず。」「秋水君が蘇生してくれたのよ。」
あぁ。その通り。
「で和人はまだ戦えるのか?」
これが本命だ。戦えなければここにいる意味は無い。
「すまないが僕は戦えない。死が怖くなっちゃってね。」
悲しそうに笑う。
「そうか。じゃあ君は地球に返すよ。けれどここへはもう戻れない。」
「うん。いいよ。地球で待ってる。」
地球へ返すのは強制的になので一方通行なのだ。魔王を倒した者はこの世界への通行を許可される。
「【創造召喚】地球への門よ開け。」
「それじゃあ待ってるね。」
といって振り返らずに歩いていった。
「2人はいいの?」
「私は貴方にどこまでも付いていきます。」「私も。」
と言ってくれた。正直嬉しい。
「分かった。君たちの身が危ないと感じたらすぐに地球へ返すから。いや転生の女神の元へ送るよ。」
「「転生の女神?」」
「俺をここへ転生させた人さ。さぁこれから魔王戦だ。気を引き締めていくよ。」
魔王を倒し地球へ帰還した俺は、3人が通っていた学校へ入学した。あちらの世界の力を保持したまま帰ることが出来るなんてと思っている。この力は俺たちしか知らない。この力は核兵器に匹敵するほどだ。人体実験なんかされたら溜まったものじゃない。
「秋水くんお弁当一緒に食べない?」
と1日20人近くから食事に誘われる。まぁ本当の性格を出したら全員と食べることも可能だけど
「先約があるんだ。ごめんね。」
善人になりきるのもかなり苦労する。アルナはまだ僕のメイドだ。魔王戦に参加していたためこちらの世界に来ることが出来た。
その先約がこの娘だ。
「貴方の眷属にしてください。」
この娘は勇者のメンバーにもいなかった。
「眷属?」
「はい。あなたの力はどの世界の魔王にも勝ります。」
どうやらこの娘は僕が転生者って知っているようだ。
「なぜ転生者だと知っている?」
「それは…」
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