第24話

一方、メル達と別れたクリウスは城下町から離れたカボチャ畑に行った。

(ここならカオステラーの手掛かりもあるだろう。それに)

「いい加減出てきてくれないか!」


するとクリウスの後ろから、苛烈な雰囲気を纏った女性、イシュタルが現れた。


「ずっと気づいていたか。」

「お前に聞くことがある!」

「……いいだろう、私もお前に聞きたいことがある」


双剣の栞と混沌の栞を互いに構える。


「コネクト!」

「カオス・コネクト!」


カオス・ジュリエットの拳を、ヴァルトの盾が防いだ。

「お前は何故カオステラーを生み出すんだ?!」

「言ったはずだ!混沌を以って想区を解放することこそフォルテムの理念!お前をそれを理解していたはずだ!!」

バキッ!ドガッ!と重い音が盾に突き刺さる。

「想区の住民を何だと思ってるだ!」

ヴァルトの槍がカオス・ジュリエットの頰を掠める。

「俺は認めない!!お前達の所業を!俺達は、カオステラーを止めてみせる!」

拳が盾を宙へと弾き飛ばす。だが、

(軽すぎる!)

で槍を構えたヴァルトの体から、炎が渦巻く。

「さよならだ!!」

救済のフレイム・プリンス

炎を纏った槍の一閃が、カオス・ジュリエットを吹き飛ばす。

転がるジュリエットが光に包まれ、イシュタルへと戻った。

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