第21話
「決闘……?!」
「下がって、シンデレラ。私のお姫様に手出しはさせない!」
王子と光とともに現れたフェアリー・ゴットマザーが、カオス・シンデレラの前に立ち塞がる。
「叶えましょう、叶えましょう」
「え?!」
「これは…私の!?」
次の瞬間王子の前に、下半身が不気味なかぼちゃの姿の恐ろしい妖精が現れ、王子をかぼちゃの中に閉じ込めた。
「「王子さま!!」」
フェアリー・ゴットマザーは目の前のもう一人の自分、カオス・ゴットマザーを睨んだ。
「あなた、何者?」
「ふふふ、私の可愛い妖精さんよ。私のところに来てくれないフェアリー・ゴットマザーの代わりに、ステキな魔法をかけてくれたのよ」
カオス・シンデレラはクスクスと楽しそうに言った。
「あなたは、何が目的なんですか。」
「私はただ、チャンスが欲しい」
「私でも、あんたのように幸せを掴み取ってやりたい。あなたに憧れる少女が、果たしてどれくらいいるのか、あなたにはわかる?」
「……。」
「決闘、受けるわよね?」
「わかりました。私が勝ったら、王子様を解放してあげてください。」
「シンデレラ!?」
「大丈夫ですフェアリー・ゴットマザー。私は、あの人の事が、少しわかるんです。変えたい運命があるって」
「……わかったわ、私は、私のお姫様の願いを叶えてあげるのが、私の運命よ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます