第7話 亡き祖父

現世で浮遊している最中、祖父の墓に立ち寄った。死んでいるのに「墓参り」はおかしいかもしれないが…。

「爺ちゃん。僕は既に事故で死んだんだ。爺ちゃん甘い食べ物と将棋が大好きだったよね。今度、再会したら一緒にスイーツ巡りと将棋のリベンジ(12連敗中)をさせて。負けないからね、爺ちゃん。」

と墓に囁き、墓のある寺を去った。


「知也、事故の時に助けることができなくて、申し訳なかった。知也はトランプゲームはめちゃ強かったのう。爺はトランプは苦手じゃったからな。爺はそれが心残りじゃな!将棋でもトランプでも負けんよ!!」


「…爺ちゃんの声…か?違うか。まあ、爺ちゃんには殆ど勝てなかったからなあ。永遠のライバルだなあ。」


「知也、爺ちゃんで合ってる!近くに居るぞい。リベンジ戦待っとるぞ!絶対に負けんから、覚悟じゃ!」


「あれ?やっぱり爺ちゃんか。爺ちゃんも下に来てたんだね。じゃ、上でリベンジ戦やろっか。」

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