番外編 旅行早々の珍事件
※このストーリーは事故の前なので主人公の知也は生きてます。
「ブロロー…」
今日泊まる予定のホテルへ向けて車を走らせる。
目的地のホテルまではあと少しで着きそうだ。
「ホテルまであと少しで着くよ。楽しみだね!たまたま、応募したホテルの宿泊券が当たって!」
話に夢中になり、本来曲がる場所を通過していた事に気づかなかった。
そのまま、車はホテルから遠ざかっていく。
「あれ?曲がる場所ってこの辺じゃなかったか?もう少しだよなあ。」
少し不安が頭によぎったが、もう少しだと思い特に気には留めなかった。
「知也さん、どうやら道を間違えているみたいよ。本来曲がるべき道から離れているみたい。どこかで早くUターンしましょうよ!」
妻の理奈が指摘してくれた。ただ、近くにUターンできるような広い場所はなく、もう少し先に行って広い場所があれば、そこで旋回しようということになった。
しばらく走り、道がやや開けた。
「ここでUターンするか。その前に安全確認しないとね。こんな時に事故に遭ったら楽しい旅行も台無しになるからね。」
そして、無事にUターンできた。
次は通過しないよう十分に注意して、本来曲がるべき所だった道に進みホテルへ向かった。
「この大きな建物が今日泊まる予定のホテルかな?随分大きいんだな。予想以上の大きさ!」
妻と子供達を先に降ろし、車を指定された駐車スペースに停めた。
「でけーな。内装も立派だなぁ。」
思わず、見とれてしまう程の立派な建物だった。
妻がフロントへ受付している間、子供達と一緒にホテルの中にあったゲームセンターで遊んでいた。
「クレーンゲームやるか?はい、500円。」
自分の財布から500円玉2枚を取り、子供達に渡した。
なぜ、500円をそれぞれ渡したかと言うとただ単にお得だからだ。
子供達は500円玉を握りしめ、クレーンゲームと格闘していた。
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