第3話死を預言するミーちゃん
一年前のことだ、小三の僕 鈴川 岳 は、とある空き地に一匹の白と黒の柄をした猫を見つけた。首もとにバットマンのような黒い柄があり、(ミーちゃん)と名をつけて可愛がっていた。
それからは親に内緒で、給食の残りや家から牛乳持ってきて、御飯を与えていた。
ある日、猫は箱ごと姿を消していた。飼い主が見つかり拾わられたのか、それとも排除されたのか、僕にはわからない。
猫のことなど、一年も前の話で、あの怪事件があるまで、忘れていた。
ある噂が、学校で広がっていたのが、もともとの始まりだ。
朝、生徒が教室の中に入ったところ、机の上に猫が一匹座ってジッとこっちを見ているのであった。
それから、猫が座っていた机の生徒は、殺人事件に巻き込まれ、殺されるとのことで、何人も被害にあって、連続殺人として、警察も捜査しているようだが、今のところ進展はないようだ。
そして、僕らの学校にもその猫の噂が広がっていた頃のことだ。また、僕のクラスメイトの (前之宮 健)がこの噂がを持ってきて、あるクラスメイトの机に猫が座っていたそうだ。
彼が言うには、妖怪の話を大人にいっても信じないし、同級生はみな怖がっているからだ。だから、妖怪を一緒に見つけた。僕に話したとのことだ。
だが、一つ言おう、僕も関わりたくない。なぜなら、死を招く猫の話を聞いて、誰が関わりたいと思うのだ。
その彼女を紹介されたのは、下駄箱から靴を取り出そうとしているときであった。
三つ編みをした少女は、僕らより年下に見えだぶん二三年生であると思えた。
「ちょっと、一つだけ言っとくけどね、私あなたと同じ年だからね、」
彼女のはぶてた顔は、僕が勘違いしてるとわかったからであろうか、ただ、可愛い反応に少し惚れてしまう自分がいた。
「俺の彼女なんだ」
「えっ」
あまりのいきなりの告白にビックリしたが、彼女は手を振って「単なる幼馴染」と即答で訂正した。
「ひどいな、一緒に風呂入った仲じゃん」
「なら、かえるから、」
幼馴染あるあるをぶっこんでくる健にイライラして、無視して帰ろうとする。
「ごめん、悪かったから」
「で、その子が猫の呪かけられた少女なわけね、」
「そうなんだよ、彼女の名前は、(高田 亜衣)昨日の朝いたんだって、猫が自分の机に」
「自分は見てないんだけど、クラスの子が話すには、現れてすぐにどこかにいなくなったらしいよ。それから、話に聞いた猫を目撃してしまうの、下校の時・私の家の前・登校の時、変に気にしすぎかもしれないけど、不安で仕方ないのよ、今日の下校一緒に帰ってくれないかな」
「別に構わないけど、猫退治とかは無理だよ」
「別に構わないわ、私にはこれがあるから」
ポケットから取り出したのは、魔除けの御守りであった。自分も御守りを手離さず持っているので共感していると、一人信じていない男(健)
「こんなので、守れるわけないよ。これかすから、取り出したのはバタフライナイフであった。」
「そんな物騒なナイフどうしたんだ?」
「父ちゃんのコレクションの一つでさ、化け猫に襲われたときの護身用だよ。」
呪いの猫に利くかは分からないが、何かの役にたつかもしれない。
校門を出ると、確かにその猫はいた。僕は猫を見て驚いていた
(ミーちゃん)なのだ。あの日姿を消した(ミーちゃん)が今前にいた。
まさかの出会いに少しばかり、戸惑っている。化け猫の正体が、自分が少しの間育てていた猫だからである。
ただでさせ健は、彼女を守るために、バタフライナイフで、猫を殺そうとしている、どうにか助けるために、作戦など考えない僕であったが、
健を呼び出して、彼女のボディーガードを終えた後に、猫の尾行を提案した。
はじめは、余り気乗りしてはいなかったが、バタフライナイフをポケットに納めた。
彼女の後ろをついてくる猫に、初めは懐かしく思えていたが今では不気味でたまらなくなっていた。
何とか彼女を送った後、僕らは猫(ミーちゃん)を尾行していた。十メートルほど離れて気づかれないように歩いていた。
しかし、五分ぼどして気づいた。
(ミーちゃん)は、僕が尾行している事に気づいていたことに、あれだけ歩いて小路に行かず、僕らが見失わないために、まっすぐ歩いていた。猫の誘導なのか?何か知らせたいのか?気がかりではあったが、罠であろうと逃げるのはしなかった。
ある古ぼけた一軒家に猫は入っていた。
猫の後をついて家の中に入ると、ある窓から中の様子が見えた。
一人の男が暗闇の中で、小さいちゃぶ台にポリ袋を敷いて、中央に何か大きな皿をおいた。やっと端に小皿が置けるくらいのスペースので邪魔に感じる。
だが、僕ら二人は同時に「ギァー」と叫んだ。それは、皿の上に置かれた物に異様な物であった。少女の生首に絶句し、男性はそれを見つめながらナイフとフォークで皮膚を切り取り、切り取りにくい部分は、ハサミを使い切り分けて、自分の尻もとにあったホットプレートで焼きはじめて、叫んでしまった。
僕らの声の方にジッと眼をやり、「誰だ」恐怖で体が動かない、窓を開けられて僕らは見つかってしまい。
恥ずかしいことだが漏らしてしまった。
「お前ら見たな」
体が動けず、顔を横に振った。
「少年の肉にはきょうみはないが、お前たちもただ殺すのは勿体ないな、・・・食ってやるよ・・・」
僕らは、髪を引っ張りあげられ、恐怖で声がでない『たっ助けて』その時だ、(ミーちゃん)が飛び出して来て、男性の顔を引っ掻き怯んだ、
「この猫、拾った恩を仇で返すか」
男性は猫を鷲掴みにして、近くの石に思いっきり叩きつけた。猫は「ニギャ」と喚いて、ピクピクしている
「ミーちゃん・・・くっクソー」
「後は、お前たちだ、」
捕まりそうになったとき、「動くな」の声が聞こえた。警官が銃を手に構えていた。
男性は少し後ずさりして、その間に僕らは逃げた。
それを見た男性は、ナイフを持ち追いかけ襲いかかるが、警官の銃が胸に当たり死滅した。
その後、警官の話によると、僕らのところに来たのはたまたまじゃなくて、(ミーちゃん)が連れて来たのだと言う。
いつも、遊びに来ていた猫だったが、今日はいつもより暴れてるので少し心配になりついてくると、君達の叫び声が聞こえて、家に入ったら猫が襲われていて、君達も襲われてたってことだ。
「クソー、ミーちゃん死んじゃった」
「中の死体は、二日前に行方不明になっていた小二の少女であったことがわかった。」
その後、連続で起きていた少女の殺人もすべて彼の犯行であったことが、家の中にあった証拠でわかった。その後の計画の中に(高田 亜衣)の名前もあった。
もしかすると(ミーちゃん)は、主人の犯行を誰かに知らせるために、学校に行って被害者になる子供の危険を知らせようとしていたのかもしれないのであった。
健があの事件後、話して来なくなったのは、危ないことに巻き込んだ罪悪感のような物かもしれない。
そして、久々に僕の前に来て、「あの猫どうした?」しつもんしてきた。
「(ミーちゃん)なら、僕の家の庭に埋めたよ、どうして?」
「いや、助けてくれた奴を初めは殺そうとしたんだ。謝りたいし、参りたいんだ。行っていいかな?」
「大丈夫、父さんも喜ぶよ、友達来たって」
「なら、夕方校門でな」
僕は、友達を作らなくていいと思っていたが、一人寂しい下校がなんだか楽しく感じれた。
完
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