アライさんルート

《Year/2018/Day/14/February 廊下》


(今日も疲れたな・・・)


夕日が差し込む廊下を歩いていると...


「あっ!・・・なのだ!!」


自分も名前を呼ばれ前を見ると、別の組のアライさんがこちらへ走ってくる。


『ア、アライさん!』


「わ、渡したものがあって・・・、走り回ってたのだ・・・

会えてよかったのだ・・・」


彼女が慌てて校内中を駆け巡ってまで自分に渡したい物って・・・


「これをあげるのだ!」


アライさんは僕に水色と白い縦縞模様が入った袋を渡してきた。


『これって・・・』


「アライさんの手作りチョコなのだ!」


『えっ、でも何で自分なんかに?』


「当たり前なのだ!

だって、・・・はアライさんにとって特別な人なのだ」


そう言われ、自分は過去の記憶を思い返す。

彼女は、同級生からイジメを受けていた。


だけど、持ち前のポジティブさで、それを必死に耐えてきた。


けど、自分はその事実を知って、行動を起こし、結果アライさんを助けた。


「本当にアライさんは・・・、幸せ者なのだ。・・・に会えて」


『自分は、ただ...』


「アライさんはヒーローに、ずっと、守ってもらいたい...、のだ」


『え?』


甘えた口調で言うアライさんは一歩前に踏み出した。

外から見れば、自分とアライさんは密着してるように見えるかもしれない。


「かっこいい...、・・・に...」


(自分は彼女を守る事が出来るだろうか・・・)


[-告白を承諾しますか?-]


 〔はい〕

 

 〔いいえ〕

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