霊峰に棲まう世界最強にして最古の竜・ディルクルムが人間の赤子を拾った。イブキと名付けられた少女は、竜を父親に活発な少女へと成長する。そんな二人が王都にある魔術学校へ生徒と教師として入学することになり、そこから始まる規格外の父娘の学園生活が愉快でした。
人間には使えない魔法を使いこなし、学者も知らない古代の知識を持っていたりと、優秀すぎて周囲からみれば非常識な父娘だが、山奥から出てきて世間知らずな二人は、常識的な人間らしい生活を過ごしているつもりのギャップが可笑しい。
授業中は貴族よりも偉い態度と怖い顔で生徒に恐れられるディルなのに、いつも娘のイブキの動向を魔法で監視して、出掛けるときはこっそりと後をついていく過保護っぷりが、余計に笑ってしまう。
いろいろと特別な境遇のイブキだけど、裏表ない闊達な性格でクラスメイトの王子様や側付き、お嬢様たちと打ち解けて友情を深めていく年相応の姿が微笑ましいです。
日常の陰で王国の平和を乱す謎の組織の陰謀が渦巻き、ディルの過去とイブキの出生の謎も絡まる今後の展開に注目です。
(「養父と娘の物語」4選/文=愛咲優詩)
ある日ドラゴンが、人間の赤ちゃんを拾った。
赤ちゃんを育てるためにこのドラゴン、見た目が怖いからと人の姿になる。洞窟では住みにくいだろうと家を建てる。四六時中目を離さず、自分の知識をあたえ、慈しみ育てる。
そうして娘は12歳。成り行きで魔法学校に入学することに。
そんな娘を、パパはずっと見ています。
過保護すぎ(笑)
過保護なドラゴンと素直で可愛い娘がトラブルに巻き込まれながらも楽しい学園生活を送ります。
パパドラゴンはチートです。かっこいい!過保護だけど。そして娘に甘すぎる!!娘も素直で可愛いし、学友も魅力的。
のんびりした世界観だけれど、ドラゴンが知る過去は大変な時期もあったようで、それが今後語られるだろうと思うと、ワクワクします。
続き、楽しみにしています!