第18話 エンドオブザワールド
17枚と27枚。10枚差だ。ネクロ蘇生デッキがモンスターの蘇生を活かして戦うデッキだというこことは攻略情報で知っていたが、まさかここまでヤバイデッキとは思ってもみなかった。そしてユータのターン。
「俺はウッドゴーレムを召喚だ。さらにスペシャルマジックキャスト発動!このカードの効果でエネルギーを+2する。そして神獣アクア召喚だ。モンスター効果で墓地のカードを1枚手札に加える」
加えたカードは神獣アクアトアだ。このカードは場に出した時、墓地からコスト3以下の神獣モンスターを召喚できる。
「スペシャルマジック発動!バトルマニア!この効果により相手ターンにでも、自分が選択したモンスター同士で戦闘させるわ。私は道連れゾンビと神獣アクアトアを強制戦闘させます!」
「ウッドゴーレムのモンスター効果発動だ!それにより攻撃対象をウッドゴーレムに変更する!」
ウッドゴーレムは相手攻撃時攻撃対象を自分にできる効果を持っている。このデュエルに勝利するためのキーカードはほぼ手札に揃っている。あとは頭の中でイマジネーションさせたカードを引くだけだ。
「アクアトアの効果で神獣ケルトを召喚!モンスター効果で3枚ドローする」
・・・ドローし、引いたカードを確認する。
「よし・・・」
ユータは小さく呟くと、連鎖的にカードを発動させていく。ケルトから神獣ケルトリスへ。そのモンスター効果でバトラを召喚、そしてそれを生贄にアルパトラを召喚する。これで神獣ケルトリス、神獣アクアトア、神獣アルパトラ、3たいの神獣が揃ったことになり、JOKER召喚の条件が揃う。
「俺はJOKERを召喚する!モンスター効果でデッキの神獣カードを1枚手札に加える」
「WORLDですか?でもこのターンでエネルギーはたったの3しかありませんよ。WORLDに必要なコストは7、足りませんよ」
「そうとも限らないぜ。ラストスペシャルマジック!チェンジングコア」
「チェンジングコアですって」
チェンジングコアは自分の場のモンスターを1たい生贄に捧げ、同じレベルのモンスターを手札から召喚できる
「俺はJOKERを生贄にしてWORLDを召喚する!」
「で、でも私にはまだ道連れゾンビがいます。効果で道連れにすれば、次のターンで私の勝ちですよ」
「次はないぜ」
そう、WORLDの最強のアビリティエンドオブザワールドで上級の神獣カードが3種類いる時、SPを5支払うことでデュエルに無条件で勝利できるという効果だ。
無事勝利したユータはデッキをケースに収める。
「いい、デュエルだったなアリス…えっと…」
ヤバイ。次の言葉が浮かばない。長きのボッチ生活による弊害というものだろうか…。
「そうですね、さすが全国大会2位の実力でしたね…。LINE交換しませんか?」
「ら、ラインか…い、いいぜ」
2人はライン登録し、ユータは一旦ログアウトする。そういえばガイやマルタとはライン交換してなかったっけ。裕太はパソコンを開き、メールで2人にライン交換しようかと尋ねた。今時の若者はメールよりもラインだよな。と感じつつネットの生放送で対戦している動画を視聴する。
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