第11話 クラッシュモンスターズルール・PV

「はぁ…はぁ…やったのか…」


戦利品は赤のカプセルとウッドゴーレムのカードだ。思わずよっしゃーとさげぶ。赤のカプセルは使うと1日の間、攻撃力と魔力が上がるドーピングアイテムだ。そして何と言っても今回の目玉はウッドゴーレムのカードである。ウッドゴーレムはパワー5000ガード7000コスト5ブレイク5シールド3のカードで特に強力なのはアビリティだ。このカードが場にある時、相手はドローフェイズにデッキから2枚墓地に送る。また相手モンスター攻撃時、攻撃対象をこのカードにできるというものすごい効果持ちだ。パンドラの箱と比べデッキ削り性能は劣るが、戦闘能力的にはウッドゴーレムの方が優秀だ。


「しっかし、こりゃ参ったな…マルタとガイのおっさんはデリートされたから2人の報酬はないんだよな…」


クラッシュモンスターズ!それはモンスターとスペシャルマジックを駆使して戦うカードゲームだ!モンスターにはコスト、パワー、ガード、ブレイク、シールド、アビリティがあり、パワーは攻撃をする時の戦闘力、ガードは攻撃を受ける時の戦闘力だ。モンスターの攻撃には通常攻撃、ブレイクアタック、スカウトアタックがあり、通常攻撃はモンスターの戦闘力が高い方が墓地へ送られるぞ!そしてブレイクアタックはブレイクの数値からシールドの数値を引いた分デッキから墓地へ送られる。最後にスカウトアタックは攻撃時山札から1枚めくり、それがスペシャルマジックだった時相手モンスターを仲間にできるんだ。ゾーンは3つ。SPゾーン。エネルギーゾーン、モンスターゾーン。SPゾーンはドローフェイズに1枚おくことができる。スペシャルマジックを発動に必要なコストとして支払われ、使用した分は墓地へ送られる。エネルギーゾーンはチャージフェイズに手札のカードを1枚エネルギーカードとしておく。エネルギーガードはモンスター召喚時のコストになる。使ってもまた次のターンエネルギーは使えるんだ。モンスターゾーンには前列と後列があり、後列のモンスターは攻撃対象にならないが、前列にモンスターが居ない時はダイレクトアタックされる。ダイレクトアタックではブレイクの数値分デッキの枚数墓地へ送られるぞ。ルールは以上だ!君もデュエリストになろう!


クラッシュモンスターズのPVがアフレニアの街のモニターで表示される。テレビでも見たことがあるけど、ここでも放送されるとはね。VRMMOがあればゲームの世界で空中モニターに映し出される3D画面でテレビや音楽、しかもファミコン時代のゲームもプレイできるサービスがあるから、わざわざ家にテレビをおく必要がなくなると思う。


「さてと、あそこに行かないとな」


ユータはギルドへと向かい、ボス討伐のクエスト報酬を受け取る。2000ゴールド。パックの値段は150ゴールドだから13パック買えることになる。


「そうだ、金も溜まってきたことだしデッキの作成方針を決めないとな」


ここまでの情報ではスタンダードパックは従来のカードゲームのようにパックごとに幾つかのテーマがあって、デッキを作るのに必要なピースを揃えるのが重要になるが、このゲームの醍醐味はRPGで倒すことでゲットできるモンスターカードにある。倒すことで手に入るモンスターカードの情報はまだ少なく、一部のプレイヤーが載せたツイッターのつぶやきには鈴が使ってた魔王カードをゲットしたという情報もある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る