第4話 新しい仲間?
裕太はクラッシュでクラッシュ効果パワー+3000のカードを引き当てガッツポーズを決める。ガイもカードを引いたが舌打ちしたところを見ると、いいカードを引けなかったのだろう。クラッシュでドローしたカードはSPゾーンに置かれる。
これでエルフの狩人のパワーは6000、パンドラの箱のガードは4000だ。
「ちくしょう…俺のパンドラの箱が…」
ストラクチャーデッキのパンドラの箱の枚数は1枚、これでやつのキーカードを潰したことになる。デッキ削りのカードを失った今、勝利の可能性が見えてきた!
「くっくっくっ」
やつの余裕ぶったその表情、何か策があるのか?
「俺様はスペシャルガードリライト発動だ!効果で墓地のパンドラの箱を召喚するぞ」
しまったと言わんばかりだ。これじゃ、またパンドラの箱の効果で山札を4枚削られてしまう…
「俺様はターンエンドだ」
裕太の山札は残り18枚…。覚悟を決める。このターンで状況を覆すと。
エルフの狩人でパンドラの箱を倒したとしても、また復活されたら元も子のない。ならば手は一つ、スカウトアタックだ。スカウトアタックとはモンスターを攻撃時に発動することができ、山札の1番上をめくりSPカードならスカウト成功だ。だが、モンスタカードを引いた場合はスカウトアタックしたモンスターが墓地へ送られる。
「エルフの狩人でパンドラの箱をスカウトアタックだ!」
「何!?スカウトアタックだと!?」
スカウトアタックの成功率はデッキには12枚までしかSPカードを入れられないため、50枚のうち12枚…確率は約24%
「いくぞー!!!ドローだ!!!」
・・・スペシャルカード「アシスト」よし!スカウト成功だ。
後列にパンドラの箱を置かせてもらう。これでやつのデッキは終わった…。
「俺様の負けだ…」
デュエルが終わるとデュエルディスクは消滅しデッキはデッキケースへと自動で戻った。勝利の祝いって奴だろうか。いつの間にかデュエルの観客がたくさんいて、みんな拍手をしてくれた。
「ありがとう…えっと…」
さっきの少女マルタが頭をさげる。
「俺はユータだ」
ここの世界だと本名はマズそうだしユータって名乗っといたほうがいいよな。
「ユータさん。強いんですね、是非私をあなたのパーティメンバーに入れて欲しいな…なんて」
パーティメンバーと言ってもユータにはパーティすらなく、今はパーティメンバーを募集していることだけを伝えるべきか。少々悩む。
「あの、パーティメンバーはいないんだけど、君が俺のパーティメンバーに入れてくれればいいかなって」
「はい、是非入れてください!宜しくお願いします」
これで1人は確保といったところか。だけど外の魔物退治は3人から4人は欲しい。最低でもあと一人欲しいが…。
「おい、頼む俺様をメンバーに入れてくれ!」
土下座するガイに驚く観客。この唐突な展開に誰も頭がついていかなかった。
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