第16話 後 ウングイスサウルス
今回のクエストの報酬はドスウングイスサウルスのトサカで貰える基本報酬とウングイスサウルスの尻尾の先の数に応じた追加報酬だ。
今回もちゃんと目標を調べて、私が…あ、まあ、私達が作戦を立てた。更に、今回はモグラさんに偵察させた。彼によると、ウングイスサウルスは百匹以上いるらしい。
報酬をより多く貰える為にも、ウングイスサウルスを沢山倒さなければ…けど、包囲されると流石に危ない。所が、図鑑によると、どうやらウングイスサウルスは洞窟でたまこを産むのだ。だから、ウングイスサウルスの住処近くに必ず洞窟があるはず。それもモグラさんが見つけ出してくれだ。有能だな。
今、モグラさん、ヒバリさんとカイル兄さんがドスウングイスサウルスの所に行った。メイさん、メアリーさんとサイさん、ヒバリさんの召喚獣1匹と私が洞窟に向かってる。あの召喚獣は植物の匂いがする煙を吹き出してる。この煙が私達の匂いと姿を消してる。ウングイスサウルスは鼻も効くからな。ヒバリさんの召喚獣は色んなことが出来る。さすがカテゴリー3だ。
カイル兄さん達がヒバリさんの召喚獣でドスウングイスサウルスを眠らせる。その間に私達が洞窟にウングイスサウルスを迎え撃つ。こうすれば包囲されることなく少数の敵と戦うことが出来る。サイさんは盾剣士、メイさんも防御向いてるので、二人で入り口を守る。メアリーさんと私が二人を援護する。
召喚獣が煙を吹くのを止めた途端に気づかれた。予定通り、メイさんとサイさんが入り口を守りながらウングイスサウルスを倒してる。メアリーさんはアシッドジャベリンでウングイスサウルスを攻撃してる。メアリーさんはアシッドレインでまとめに倒せるけど、尻尾を溶かしたら報酬を貰えなくなる…
私は何をしているというと、魔法の弓で攻撃してる。ウングイスサウルスの解剖図をみたから心臓の位置を知ってる。左胸で、左手の右側に矢を打ち込んだら簡単に死ぬ。
でも流石に数が多い…それに、矢を射ってるだけでなんか、疲れた。まるで徹夜したみたいな気分だ。あ、矢が出ない。どうして? まさか…そうか、魔力を使い果たしだのか…
「ケイリ、どうしたの?」
「ケイリ、手を休めるな! 私はあなたに背中を預けたはずだ」
「ごめん、魔力切れた」
「呆れた…メアリー、頼んだ」
「頼まれた」
魔力切れは想定済み。自分の身くらい自分で守るから。粘着ボールを試させてもらう。
粘着ボールを地面に投げて、そこを踏んだウングイスサウルスを移動できなくするんだ。名つけて、ウングイスサウルスホイホイ?
「ケイリ、三人じゃ無理だ。カイルに合図を出すぞ」
ちょっと待って! 私は足を引っ張ったのか?私が…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます