第五章 決闘(1)
*
遠藤誠二。
喜咲と同じ一年D組の生徒。
身体能力はクラスCプラス、戦闘技術はCマイナス、魔術適性はDプラス。総合魔術師適正はCマイナス。
補足事項:神宮喜咲に数度命を救われており、そのせいか彼女に対して異常なまでの執着を見せている。
「……この異常なまでの執着ってのは?」
「ぶっちゃけ、恋だね」
「うへえ」
姫乃から渡された遠藤誠二のデータをコネクタの仮想ウィンドウで読み込みながら、智貴がげんなりする。
今智貴がいるのは食堂から北に五百メートルほど離れた第三演習場、その控室だ。十のロッカーが左右の壁に並んでおり、挟まれるようにベンチが置かれている。ロッカーのない壁にはそれぞれ男子、女子用の更衣室へと続く扉。更に逆側は廊下に続く扉がある。そこに今、ジャージに着替えた智貴と姫乃の二人だけがいた。
何故こんなところに二人きりでいるのかと言えば、別段色っぽい事情ではない。色恋沙汰が原因ではあるが、むしろその対極ともいえる事態に現在進行形で巻き込まれているからである。
簡単に言えば、喜咲が智貴をチームに誘ったと言う話を曲解して、ブチ切れて食堂に乗り込んできた少年――遠藤誠二が突っかかってきたのだ。
そしてそれに乗った智貴が、誠二との決闘を前にしてこの控室で準備をしている。それが今の現状である。
智貴は「メンドクセー」と呟きながらベンチに視線を向ける。そこには剣、槍、銃の三つの武器が置かれていた。
武器に見えるそれらは、全て魔術機だ。今回の決闘ではここから二つ選んで使うらしい。詳しいことがわからない智貴に代わって、誠二がわざわざ用意してくれたものである。
「いきなり決闘とかとち狂ったことを持ちかけてきたかと思ったら、無駄に手が込んでやがるし……なんつーか、絶対面倒くさい性格してるぞ、アイツ」
「でもでも、面倒くせーって言いながらも決闘を引き受けるトモ君も、割と面倒くさい性格してると思うよ? って言うか、なんで受けたの?」
「こっちにも色々あるんだよ」
言いながら、智貴はコネクタを使って目の前の魔術機を照合。自分に合った魔術機を探す。
「色々ね……トモ君も喜咲ちゃんのことが好きとか?」
「そんなんじゃねー……のか? まぁ、アイツのことは嫌いではないけどな」
「ほほう?」
「つっても、アンタが思ってるような感情でもねえぞ。純粋に人間としての好意だよ。見てる分にゃ、アイツは結構面白いしな」
「あー、それはわかるかも。それでついついちょっかい出しちゃうんだよねー」
「アンタの場合はそう言うのと関係ない気もするけどな……っと、やっぱこいつがいいかな」
姫乃と喋りながら、智貴は一本の剣を手に取った。片刃の重厚な長剣である。
魔術機『竜を断つ剣(グラム)』。魔力を込めることで刃を振動させて攻撃力を増加させる。更に鞘にしまっておくことで魔力を消費して修復できる機能を持つ剣だ。
「魔術機は二個選んでいいって話だったけど、一つだけでもいいのか?」
「ルール上は問題ないけど……二つあった方が普通に便利だと思うよ?」
「つってもこっちは魔術機なんざ使ったことないからな。銃と槍も同じだし。だったら下手に物増やして身重になるより、使いやすい武器だけ持って身軽でいた方が動きやすい」
「トモ君、剣使ったことあるの?」
「剣、つーか刀? いや、剣道? 剣術か? 厳密には西洋剣の使い方は習っちゃいないが、他の二つよりは学んだ技術を生かしやすいからな」
「うーん、考えがあっての選択ならそれでもいいんじゃない? 戦うのはトモ君だし。なにより下手に私の意見を押し付けて負けられるより、トモ君が自分の意見を通して負ける方がこっちも罪悪感ないし!」
「清々しいまでに自分本位だな、アンタ」
呆れと非難を込めた半眼を向けるも、姫乃は自慢するように胸を張ってみせた。
そんな姫乃を無視する智貴。とりあえずグラムの感触を確かめようと、素振りのために剣を上段に振りかぶる。そして振り下ろそうとしたところで、扉の向こうからやたらやかましい足音が聞こえてきた。
智貴と姫乃が動きを止める。一瞬、二人で顔を見合わせてから扉を見る。
次の瞬間、荒々しく扉を開けて喜咲が部屋の中に飛び込んできた。
「見つけたわよ! 穂群、アナタ一体なにやってるのよ!」
「……いや、なにやってるって、むしろそれはこっちの台詞じゃないか? いきなり扉蹴破ってきてどうしたんだよ?」
「どうしたもこうしたも、アナタと遠藤が決闘するってどういうことよ!」
「ああ、そのことな。それこそアンタも知っての通り、俺と遠藤誠二で決闘することになったってだけの話だけど」
「だけじゃないでしょ! なんでそんなことになってるのよ!」
あくまで激昂する喜咲に、智貴は面倒そうにため息をつく。それから振りかぶっていた剣を下ろして、杖のように剣の切っ先を地面に突いた。
「なんでじゃねーよ。元はと言えばアンタのせいだろうが。遠藤の奴がアンタにべた惚れなせいで妙な勘違いを起こして、そのせいで決闘を申し込まれたんだよ」
智貴の言葉に喜咲があからさまに動揺する。嫌な予感を覚えた智貴は姫乃に耳打ちする。
「なあ、ひょっとして神宮の奴、遠藤からの好意に気付いてなかったのか?」
「そんなことないと思うよ? 遠藤君、結構顔に出やすい性質だし。彼が喜咲ちゃんにべた惚れなのは、本人が言わないだけで割と周知の事実だったもん。だから多分、あれはそれを真正面から指摘されて動揺してるだけだと思う」
「なるほど」
なら、問題ないか。智貴は気を取り直す。
「ま、そんな訳だ。だから理解できたならプリーズゲットロスト」
智貴が丁寧にお引き取り願うが、逆にそれが喜咲の意識を現実に引き戻したらしい。はっとした表情になってから、喜咲が智貴を睨む。
「あ、アナタがどうして決闘を申し込まれたかは理解したわ。でもだからってそれを受けるってどういうつもりなのよ? アナタの魔術師適正はEマイナス。一般人以下! しかも昨日今日魔術を知ったばかりのド素人! 対して遠藤は中堅ながら、死都で活躍してるチーム『ユグドラシル』のメンバー。どう考えても勝てるわけ無いじゃない!」
「え、トモ君。そんなに魔術師適性低いの? それで遠藤君に挑もうって、マゾなの?」
「そうよ、低いのよ! 雑魚なのよ! クソ雑魚なのよ! 変態級の雑魚なのよ! 私と戦った時も逃げの一手しか打てないぐらいに! そんな智貴が遠藤に勝てるわけなんてないじゃない!」
「……なんだ、この胸の内に上がる感情は……ハッ、これが怒りか!」
「怒ってるのはこっちの方……って、真面目に聞きなさいよ!」
茶々を入れてくる智貴と姫乃に、喜咲がブチ切れて壁を殴りつける。一気に捲し立てたせいか喜咲は肩で息をしながら、しかし真剣な瞳を智貴に向けた。
「……いい? 今の遠藤は頭に血が上ってるわ。そんな彼と決闘なんてしたら、怪我じゃ済まないのかもしれないのよ? 下手したら命の危険だって……」
「なんだ、俺の心配をしてきてくれたのか? てっきり負けたらアンタのチームから抜けるって話だったから、それの文句を言いに来たのかと思ったぜ」
誠二は喜咲をかけて自分と決闘しろと言った。つまり彼の提案は負けた方が今後喜咲に近寄らないと言うもの。もっともそれでは智貴にとって旨味がないので、負けた方が勝った方の言うことを聞く、と言う物に変えさせたが。
とにかく誠二が勝てば、智貴はチームを抜けて喜咲に近寄れなくなる。それがこの決闘で誠二が智貴に課した取り決めである。
「え? は? え、ええ。その通りよ! アナタにチームを抜けられたら困るから、だから止めに来たのよ!」
「はい、わかりやすいツンデレいただきましたー」
「だから真面目に聞きなさいって――――」
喜咲は再び怒鳴ろうと前傾姿勢になって、そんな彼女の頭に智貴の手がのせられる。
なにが起きたのか、喜咲は一瞬理解できなかった。だがすぐに自分が頭を撫でられていると気付いて、顔を赤くして慌てだした。
「な、なにするのよ」
喜咲が手を振り払おうとして、智貴がそれを華麗なバックステップで避けてみせる。そして追撃を仕掛けようとする喜咲の額に、グラムの切っ先を突き付けた。
流れるような智貴の動作に、喜咲はおろか姫乃も目を丸くする。
「まぁ、なんだ。心配してくれるのはありがたいんだけどな。アンタ、一つ大事なことを忘れてるぜ」
芝居がかった智貴の言動に、喜咲は怪訝そうに表情をしかめた。
「……大事なこと?」
「アンタが全力で殺そうとしたにも関わらず、俺が今生きてるってことだ。言っとくが俺が今ここに無事で立っていられるのは、ただ運がよかっただけじゃないんだぜ?」
「それは、どう言う……?」
「それは実際に見てからのお楽しみってことで。とりあえずアンタの選んだメンバーが、アンタが思ってるほど無能でも穀潰しでもないって証明してやるよ」
智貴は剣を引いて肩に担ぐと、不敵としか言いようのない、好戦的な笑みを浮かべてみせるのだった。
*
鼻歌混じりで穂群智貴が演習場の廊下を行く。
喜咲に怒鳴られた直後にも関わらず、その顔は見るからに上機嫌だった。
そしてそんな後ろを不思議なものを見るような顔で姫乃が付いてきている。彼女が一緒にいるのは、誠二が決闘を申し込んだ際、その場にいたから。そして智貴の要請を受けて、決闘の審判を引き受けたからである。
「……トモ君ってさ、実はドM?」
「ハハハハ、なに言ってんだこのチビ女。またアイアンクロー食らわすぞ」
智貴は笑みを浮かべたまま青筋を立てる。剣を握っていない左手は、いつでも姫乃に繰り出せるよう力を溜めながら。
「嫌がってた決闘を引き受けて、喜咲ちゃんになじられて、それで嬉しそうにしてるんだもん。普通に考えたら頭がおかしいか変態かの二択しかないと思うけど?」
「その二択しか思いつかないってのは、ある意味すげえ話だと思うぞ……」
姫乃の中で智貴は一体どんな人物だと思われているのだろうか。少しだけ、智貴は自分の素行を後悔する。
「そもそも逃げ出そうとまでしてたのに、なんで遠藤君の決闘を引き受けたの?」
不思議そうにする姫乃。さっきまで喜咲をからかっていた時のような面白がっている雰囲気はない。あるのは純粋な興味、あるいは疑問だった。
智貴は逡巡してから、それに答える。
「……まあな。正直今でも面倒だと思ってるし、止めていいんだったら止めたいって思わなくもない」
「じゃあなんで? 喜咲ちゃんに脅された、とか言ってたけど、そのせい?」
「正確には脅してきたのは喜咲と理事長の二人だけどな……でもま、それは正直どうでもいい。俺は脅されたからこんなことをしてるわけじゃねーよ」
「じゃあどうして?」
聞き直されて、智貴は姫乃を見る。彼女の瞳には一人の少年の姿が映っていた。嫌だ嫌だと言いながら、笑みを浮かべる少年の姿が。
決闘は面倒だ。脅されたことは今思い出しても気に入らない。だけど、それでも。
「借りがあるんだよ、アイツには」
「借り?」
「ああ。多分アイツは自覚してないし、言ってもよくわからねえだろうけどな」
智貴が喜咲に受けた借りは、きっと彼女にはわからない。いや、誰にもわからないかもしれない。それこそ智貴以外には。
「……借りがあるから、喜咲ちゃんを手伝いたいって言うのはわかったけど。でも遠藤君との決闘を受けるのってあんまり関係なくない?」
決闘で負ければ喜咲に協力するのは難しくなる。だがそもそも決闘を断ればそんなこともなくなるのだ。
つまり決闘を受けたところで、喜咲の利になるところはないのである。
「……何…………だと……」
「はいはい、知り合いの霊圧が消えたんですねわかりません。それでなんで決闘受けたの?」
「それはまだ秘密ってことで。俺が遠藤に勝ったらわかるだろうよ」
「勝ったら……? なにその盛大な負けフラグ」
「なんだよ、アンタも俺が負けるって思ってるのか?」
「じゃあ逆に聞くけど、トモ君って魔術機使ったことあるの?」
「あー、さっき魔術師適性検査で一回使ったぐらいかな」
「つまり魔術師適正も低ければ、魔術機をまともに使ったこともない、と。さっきの動きはすごかったけど、それぐらいで勝てるほど魔術師は甘くないよ?」
そう言う姫乃の表情はどこか心配しているようだ。控えめに智貴を止めようとしているのかもしれない。
冗談のような言動の多い姫乃だが、どうやら本気で智貴のことを心配しているらしい。言い換えれば、それだけ智貴が負けると思っているということだ。
智貴は一瞬唇を尖らせるが、直ぐになにかを思いついたように笑みを浮かべる。
「あ、私この顔知ってる。悪い事思いついた時の顔だ」
「いや、別に悪事とか考えてねえよ。割とマジで。目つきが悪いからそう見えるだけ……言ってて、なんか悲しくなってきたな」
湧き上がってきた複雑な感情を飲み込んで、智貴は話を切り替えるために咳払いする。
「それより、だ。アンタは俺が負けると思ってるんだよな。じゃあよ、俺と一つ賭けをしないか?」
「賭け?」
「ああ、俺が遠藤に勝てるかどうか。遠藤が勝ったらアンタの勝ち。俺が勝ったらそのまま俺の勝ち。で、負けたら勝った方の言うことを聞く。どうだ、乗るか?」
「………………」
「ん? なんだ、怖気づいたのか?」
急に足を止めた姫乃に合わせて、智貴も足を止める。
智貴が覗き込んだ姫乃の顔は、なにかを考えるように難しい表情が浮かんでいた。
「負けたら勝った方の言うことを聞く……それって遠藤君に提示した条件と同じだよね?」
「だったらなんだよ?」
「ひょっとしてだけど、トモ君。私と遠藤君に同じことを要求するつもり?」
姫乃の言葉に智貴が動きを止める。それは姫乃がなにを言いたいのかわからないから、ではない。むしろその逆。
姫乃もそれを理解して笑みを浮かべる。
「さっき喜咲ちゃんのことは人間として好きみたいなこと言ってたけど……」
浮かべる笑みは爽やかな微笑みと言うよりも、もっとねっとりとしたどこか邪悪な意思を感じさせるものだった。
「やっぱり嘘じゃないの? べた惚れにしか思えないんだけどー。って言うか、隠す必要あったの、これ?」
「こうなるのが目に見えてたから黙ってたんだよ」
さも嫌そうに智貴が告げると、姫乃が笑みを深くする。どうやら納得してくれたらしい。
「それとアイツへの好意はあくまで人としてのそれだからな。それだけは言っとくぞ」
「またまたー、照れちゃって」
「照れてねーよ。それより、結局この賭け乗るのか? 乗らないのか?」
「乗るのはいいけど、本当にいいの? あくまで私の予想が間違ってなかったら、だけど。トモ君の要求って特にトモ君の得にはならないと思うんだけど」
「まあな。でも神宮と、そしてアンタには十分得になるんじゃないか?」
「どういうこと?」
「アンタにもわかるように言えば、こうだ。俺は今後獅童小向を助けるつもりだからだよ」
今度は姫乃が動きを止める。理由は――さっきの智貴と同じだろう。
「俺が勝った場合、賭けに乗ってた方がアンタとしても動きやすいんじゃないか? 同じく獅童を助けたいアンタとしては、な」
「なんでそう思ったの?」
「勘が半分あとは……願望かな」
「勘って言っても、その考えを思いつくのになにかしらのきっかけがあるよね? それともトモ君テレパシーでも使えるの?」
勿論テレパシーなど使えるわけがない。智貴は笑みを浮かべて首を振る。
少しだけさっきの仕返しができたようで、智貴は少しだけ胸がすっとした。その礼と言うわけではないが、智貴は姫乃の疑問を答えるべく口を開けた。
「まぁ、大した理由じゃねえよ。俺が獅童を追いかけて屋上に行った時、アンタ既に屋上の貯水タンクのあたりにすでにスタンバってただろ? なんであんなことしてたのかな、と思ってな」
そのあと智貴の前に現れて色々説明してくれたり、さっきも食堂にやって来て声をかけてきたり、今こうして決闘の手伝いをしてくれるのも、そう考えれば理解しやすい。
つまり恩を売るか、あるいは誘導する意図でもあったのか。なんにせよ、智貴に小向を助けさせたかったのだろう。
「で、どうする? 賭けにのるか?」
智貴の再三の問いかけに、しかし姫乃は「ムムム」と何故か考え込んでしまう。
「……そんな考え込むようなことか?」
「うーん、賭けに乗ること自体は別にいいんだけどね。ただ」
そう言って再び考え込む姫乃。そんな彼女の様子に智貴はますます怪訝顔だ。
姫乃はしばし唸ってから、智貴を見る。
「うん、やっぱりそれじゃあトモ君が報われないって言うか、可哀そうだと思うの。だからトモ君が賭けに勝ったら、トモ君の言うことを聞いた上で、一度だけトモ君が大変な時に全力で助けてあげるよ」
奇妙すぎる姫乃の提案に、智貴の眉間にしわが生じる。
「なんだそりゃ? アンタが俺を助ける?」
「あ、私の実力を疑ってる? こう見えても私、世が世なら魔王と戦えるぐらいの力があるんだよ」
えっへん、と胸を張る姫乃。おそらくは彼女なりの冗談なのだろうが、言われた智貴は苦笑いだ。
なにせ智貴は魔王そのもの、その断片なのである。そのことを知っていれば、とてもではないがそんなことは言えないだろう。
「……ま、賭けに乗ってくれるならなんでもいいや。つーか、そもそも遠藤の奴に勝てなきゃ始まらねえしな」
「って言うか時間大丈夫? 結構長話してた気がするんだけど」
「へ?」
言われてコネクタで時間を確認してみれば、すでに決闘の開始時間まで五分を切っていた。
「やっべ! 遅刻したせいで不戦敗とかなったらギャグにもならねーぞ! 急ぐぞ、姫乃!」
下の名前で呼ばれて姫乃が一瞬きょとんとする。しかし呼んだ当人である智貴はそれに気付いていないようで、姫乃を置いて走り出していた。
「……本当に面白いな、トモ君は」
姫乃は誰にも聞こえないような小さい声で呟くと、智貴を追って走り出すのだった。
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