火蓋 裏VS裏
鬼炎「ヒサビサ ダナ?灰炎...」
にたぁとにやけて灰炎に問いかけた
それを聞いた灰炎な苦い顔をして答える
灰炎「そうだね鬼炎 君の力が必要だ...」
灰炎は心苦しそうに答えた
魅愛は無言で氷の大鎌を作り出した
そしてその大鎌を地面に刺した瞬間、氷の槍が地面から生え轟音を立てながら灰炎と鬼炎に向かってくる
それみた鬼炎は灰炎の前に立ち黒炎刀を二本両手に持ちその双剣を天に掲げ振り下ろした瞬間、氷の槍は溶け炎の火柱が押し返し始めた
魅愛は唇を噛み力を込めるが炎の勢いは収まらない収まらない一方ますます火力が上がる
氷はどんどん溶け始め魅愛の目の前に炎が迫った瞬間火柱が消えた
それを見た魅愛は片膝を着き言った
魅愛「ナニガ...モクテキ...だ...」
頭を抱えながら灰炎に問いかける
灰炎「お前をあるべき姿に戻すためだ...」
そう言うと灰炎がゆっくりと魅愛に向かい歩き始めた
1歩また1歩と進んでいく
魅愛は真剣な眼差しを向ける灰炎が怖くなり次の瞬間...
魅愛「く...クルナ!!」
片手を振ると一本の氷の槍が出現し射出された
魅愛は止まればいい来ないで欲しいと思い振るった槍が...
灰炎「ぐっぁ...」
ポタッポタッ...
灰炎の右肩に突き刺さり貫通していた
傷からは血が1滴また1滴と落ちる
それを見た鬼炎は...
鬼炎「オイオイ ツマラネェ コトシテンナ? オワラセテ ヤロウカ?」
鬼炎が炎を再び出そうとした瞬間
灰炎「やめろ!!」
と聞いたことのないくらいの大声で怒鳴った
それを聞いた鬼炎は
鬼炎「ナラ ブザマニ シネ」
そう言い残し消えた
灰炎は息を荒らくし傷口を抑えながら再び魅愛を見つめ歩き始める
魅愛は怖く 恐ろしく 耐えられなくなる
魅愛「コナイデ!!コナイデ!!コナイデェエエエ!!」
そう叫ぶと何本も何本も氷の槍を生成し放つ
灰炎の腕をかすめ肉を抉り
太ももに刺さり体制を崩すもゆっくり立ち上がり歩みをやめない
そして血だらけの灰炎が魅愛へ後一歩近づこうとした瞬間
魅愛「ウゥ....ウワァァァァア!!」
そう叫び飛ばされ無くなっている腕の方を氷の腕をつくり灰炎の胸に突き刺した
灰炎は口から血を吐き出す...
けれど倒れないそして魅愛の耳元で囁く
戻っておいで...俺の愛する者よ...
灰炎は血だらけの腕を魅愛の胸に当て力を振り絞った
魅愛の心は凍りきって永久凍土とも近い状況であったが
灰炎の温もりが心の氷を少しずつ溶かしていく楽しい思い出全てを解凍し次第に魅愛も溶けていく
どこか懐かしいそんな温かさに包まれた...
忘れてはいけない大事な温もりを思い出したのである...
衣乃が目を覚ますと周りは荒れた状態所氷そして燃えた跡がある
そして目の前には血だらけで横たわる灰炎がいた
もう息をしているかもわからない灰炎を見た衣乃
普段なら発狂し狂ってしまうのであろうが今は違った
衣乃の目には迷いはなかった
衣乃「今度は私が助ける番!!」
そう言うと電話をかけ始めた
頼れるもう1人の仲間に助けを求めた...
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