火蓋 望まぬ戦い

2人はその場で睨み合い1歩も動かず様子をうかがっている

魅愛の周囲には触れるだけで凍る冷気を纏い

灰炎の周囲には近寄ることも許さないほどの炎を纏っている


最初に動いたのは灰炎だった

灰炎「容赦はしねぇぞ!!暴走娘!!前門解放 炎剣!!」

そう唱えると灰炎の後方に火の玉が7つ出現し火の玉は剣の形に変わっていった

燃え盛る炎の剣7本作られた


灰炎「お前を止める!魅愛!」

そう言うと灰炎は魅愛に走り込んだ

それと同時に炎剣も射出され魅愛に向かい飛んでいった


魅愛「....」

魅愛が無言で片腕を向けると地面が唸りをあげみるみるうちに凍っていった

地面が凍るだけではなくその空間自体が凍っていく

それを見た灰炎は炎剣を1つその空間に投げ込む

魅愛「ムダ」

そう呟いた瞬間、魅愛が凍らせている範囲に剣が入り爆発を起こした

爆発を起こした場所の氷は溶け人が入っても問題のない温度になっていた


灰炎「何が無駄だってぇ!?あと6本!!これだけあればお前に届くぞ!」


そういい灰炎は走り続ける

魅愛は止まらない灰炎を見て唇を噛んだ


灰炎「このまま行けば...!!」

そう思った矢先


今度は倍のスピードで空間が凍り始めた

灰炎は1本また1本と炎剣を撃ち込む

だが凍るスピードが早くまったく前に進めない


灰炎「クソ...やっぱりアイツの方が制圧系は上手だな...」

灰炎はボソッと言うと走るのをやめ最後の炎剣を手に取りその場に止まった


魅愛「ソノママ...コオレ!!」

止まることのない冷却

俯く灰炎 次の瞬間

灰炎「久々に共闘するか...」

そう言うと灰炎は炎剣を自分の腹に突き刺した

そして火柱に灰炎は包まれた

周りの炎は魅愛の凍らせた空間を一瞬にして溶かした

そして熱風が吹き荒れる


魅愛「...!!」

魅愛は片手でガードをする

そして魅愛が再度灰炎を確認すると...


魅愛「オマエ...ダレダ...!!」

そう声を荒らげ言った先には黒炎刀を構える灰炎と別にもう1人黒炎刀を2本持つ

黒い炎に包まれたもう1人の灰炎がいた


???「ツレネェナァ?魅愛!」

そう炎に包まれた灰炎は言った


???「ワスレタナラ オシエテヤル オレハ...」


鬼炎「鬼炎様ダゾ?クソアマ!!」

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