第12話

[10月8日 曇り]



今日になって、無性に腹が立ってきた。

結局僕は、何をしたかったんだ?

君の命を、この手で縮めただけじゃないか!

病院に連れて行くべきじゃあなかったのか?いくら生体実験に近い手探りの治療だって、僕のところにいるよりは、ずっとましだったんじゃないのか?

運がよければ、治ったかもしれないんだ。

そう!治ってたんだ!

僕は何のために、君を手元に置いていたりしたんだ?

苦しむためか?苦しめるためか?

何かほかに、出来ることがあったんじゃないのか?

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