第三章

第三章

杉三の家の前。引越し屋のトラックが走り去っていく。

食堂で窓からそれを眺める杉三と美千恵。

杉三「あーあ、大丈夫かあな。」

美千恵「大丈夫よ。若いんだし、新しいマンションにもすぐになれるわよ。」

杉三「だけどさ、あのマンション、本当に何かトリックがある気がするんだよ。あそこに住んだら、きっと何か起きるぞ。」

美千恵「もう、考えすぎよ、杉三。まあ、確かにあそこのあたりは、便利だし、いろいろ買えるし、住めば都じゃない。」

杉三「でもねえ、あんな立派なマンションで、三つぐらいしか、洗濯物が干してないっていうのは、おかしい気がするんだよね。それに、馬鹿吉が見つけてくれたものがあって。」

美千恵「へえ、何か見つけたの?」

杉三「そうそう。なんかね、マンションの近くに長屋があったんだけどね、その一番端っこの家が、」

美千恵「長屋?ああ、タウンハウスの事か。確かに、あの辺りはタウンハウスも多いわ。」

杉三「そういう横文字はわからないけどさ。その長屋で、犬って飼えるんだろうか?」

美千恵「ああ、タウンハウスに許可をもらえば、室内犬で飼えるんじゃない?」

杉三「そうじゃなくて、外で犬を飼う場合だよ。」

美千恵「ええ?そんな犬小屋を置くスペースなんてあるかしら。大家さんが飼っているとか?」

杉三「長屋の大家さんならねえ、、、。それとも違うような気がしたんだけどねえ。」

美千恵「どういうこと?」

杉三「つまりこうです。長屋の一番端の家の隣に、トタン屋根の小さな別棟があったの。あれは何なんだと馬鹿吉も言ってた。」

美千恵「大家さんの事務所かなあ。」

杉三「それにしては粗末すぎる。」

美千恵「じゃあ、管理人室とかかもよ。あそこら辺のタウンハウスは、古いからねえ。管理人室が、粗末なことはよくあるしね。」

杉三「そうかな、、、。」

美千恵「まあ、ここは田舎だし、古臭いタウンハウスが今でもごろごろ立っている地域なんだから、あんまり気にしたことはないけどね。」

杉三「そういうもんか。」

美千恵「まあ、そんなものよ。集合住宅ってのは。それに、あんたもいろんなところを気にしすぎ。そんなに気にしすぎると、かえって損をするわ。」

杉三「いや、どうしても気になるんだよね。由紀夫が、安心して暮らせるようにさ。」

美千恵「大丈夫。あんたも、気にしすぎるのをやめなさいよ。由紀夫君は、しっかり、自分で生活できるわよ。」

杉三「そうだねえ、、、。」


数日後。マンションの一室。商品とする着物を縫っている由紀夫。すると、インターフォンが鳴る。

由紀夫「はい、どなたですか?」

バタンとドアが開いて、

杉三「こんにちは。元気だった?今日は、陣中見舞いを持ってきた。」

由紀夫「杉ちゃんか。誰だと思った。」

杉三「誰だはないんだろう。」

由紀夫「今日はどうしたんだよ。」

杉三「どうしたって?今日はねえ、青柳教授たちが、ミカンを持ってきたんだよ。」

由紀夫「み、ミカン?」

懍「はい。持ってまいりました。うちの調理係の者の、実家から送ってきたんです。」

水穂「僕らでは食べきれませんからね。」

と、ミカンと書かれた段ボール箱をよいしょと、玄関先に置く。

由紀夫「こんないっぱい、いいんですか?」

杉三「天然のビタミンだ。ありがたくもらっておきな。相変わらず、毎日インスタント食品ばかりの生活だと思ったからさあ。」

由紀夫「いや、ご飯は食べてますよ。」

杉三「違うでしょ。わかるよ。顔に書いてあるよ。」

藤吉郎「ほんとだ。」

由紀夫「それを言われたらおしまいだ。じゃあ、ありがたく受け取ります。ありがとうございます。」

杉三「で、新人和裁士の生活ぶりを見せてみろ。」

由紀夫「いや、もう、散らかってますよ。」

杉三「散らかってるってことは、商売繁盛か?」

由紀夫「違います。杉ちゃん、むしろその逆。」

杉三「じゃあ、繁盛してないの?」

由紀夫「はい。まあ、もともと、仕事をしていなかったので、暇には慣れてますけど。」

水穂「それなら、貴重な仕事になるかもしれませんね。」

懍「実は大急ぎで着物を仕立ててもらいたいんです。なんでも、寮生の一人が、あなたが縫った着物を気に入りましてね。ぜひ、記念に一枚仕立ててほしいというんですよ。幸い、時間もある様ですから、お願いできますね。」

由紀夫「は、はい。わかりました。何を縫えばいいのでしょう。」

懍「これで小紋を一枚。」

と、一反の反物を渡す。

由紀夫「はい、裏地はどうしましょう?」

懍「ああ、正絹ですからね。当然ながら、裏も正絹になりますよね。」

由紀夫「大きさはどれくらいで?」

懍「規格品のM寸でいいです。彼女はさほど大柄な女性ではありません。」

由紀夫「はい、わかりました。じゃあ、完成したら、お電話差し上げますので。」

水穂「いくら払えばいいのかな?」

由紀夫「い、いりませんよ。出来上がってからで!」

水穂「それでは遅いですよ。材料とか道具とか、いろいろあるでしょう。」

由紀夫「じゃあ、二万でいいです。」

水穂「いいえ、これだけもっていってください。」

と、また茶封筒を無理やり差し出す。

杉三「そこで、中身を確認しないように!」

由紀夫「はい、、、わかりました。」

杉三「そうそう。テーブルの上に置いて、また後で確認してね。」

懍「領収書は、完成した着物と一緒に持ってきてくれればいいですからね。それより、仕立て、お願いしますよ。」

杉三「じゃあ、頼むよ。よろしくねえ。」

藤吉郎「ミカン。」

杉三「ミカンがどうしたんだ。」

藤吉郎「よろしく。」

由紀夫「ああ、わかりましたわかりました。こんなにたくさんミカンをもらったら、当分食べ物には不自由しません。」

藤吉郎「よかった。」

懍「じゃあ、行きますか、僕たちは。」

杉三「もういくの?」

水穂「だって、仕事の邪魔をしたら悪いだろ、杉ちゃん。」

杉三「そうか。そうだね。じゃあ、僕たちは帰るから、頑張っていい小紋を作ってください!」

由紀夫「ありがとうございます。」

と、ドアを閉める。

道路を移動している杉三たち。

杉三「こりゃあ、車いすで交通渋滞みたいだな、歩けるの、水穂さんだけだし。」

全員、例の借家通りの前を通りかかる。

杉三「ねえ教授、僕、どうしても気になることがあるんだけどさあ。これ、言ってもいいかなあ。母ちゃんに言っても気にしすぎとしか言われないんだけど、僕が細かいところが気になる正確というのは、教授もわかると思うので。」

藤吉郎「僕も。」

杉三「僕も、どうしたんだ。」

藤吉郎「あれ。」

杉三「あれじゃあ、わからない。」

藤吉郎「家。」

杉三「だから?」

懍「どこの家ですか?」

藤吉郎「あれ。」

懍「どう見ても、ただのタウンハウスですけど?」

藤吉郎「あれ。」

懍「ああ、一番端ですか?」

確かに、トタン屋根の、粗末な「別棟」があった。

水穂「犬でも飼っているんですかね。」

懍「いや犬小屋にしては大きすぎますよ。グレートデーンを飼うにしても、広すぎるんじゃないですか。まず第一に、そうであれば、天井が高すぎます。それに、犬を飼うのであれば、何かしら、鳴き声が聞こえてきたりするはずですが、それも一切聞こえてこないでしょ。」

杉三「ありがとう教授!よく分析してくれた!」

藤吉郎「杉ちゃん。」

杉三「何!」

藤吉郎「これ。」

杉三「なんだ?」

水穂が、地面に落ちたものを拾う。一枚の紙きれ、というより布切れである。

水穂「へえ、布の一部ですね。これ、もしかしたら、布団のシーツではないですか。それに、何か書いてある。」

杉三「なんて、書いてあるんだ?」

水穂「これ、赤で書かれていますけど、おそらく、赤墨でもありませんね。毛筆ではなく、指で書いたものでしょう。指を噛んで血を出し、シーツに書き込み、それを破って外に出したんだ。」

杉三「そうじゃなくてさ、なんて書いてあるのか、読んでみてくれよ、水穂さん。」

水穂「あんまり口に出して言いたくない内容ではありますけれども、こう書いてあります。下手な字ですが、大体こんなことが書いてあります。生きて再び、外の世界を見ることは二度とない。」

杉三「誰が書いたんだ。こんな文句。」

懍「ちょっと拝見させていただけないでしょうか。」

水穂が、その布切れを懍に手渡す。

懍「指で書いたとはいえ、女性の筆跡です。男性のものではありません。確かに少し幼児的な一面のある筆跡でもありますので、年配の女性という可能性は低い。おそらく、20代前後の方の書いたものではないでしょうか。」

水穂「そのような方が、生きて再びという文句を書くでしょうか。」

杉三「と、いうことは、これを書いた人は、重大な何かを持っている!」

水穂「外を見ることは二度とない、と書かれていますので、中に誰かが閉じ込められているのでしょうか。今時、誰かを閉じ込めておくとしたら、よほどの事でない限りしないでしょう。精神障害でもあるのかな。」

懍「これはもしかしたら、現代版座敷牢と言えるかもしれませんね。」

杉三「座敷牢?それなんですか?」

懍「江戸時代から明治くらいまでの話ですが、水穂さんが言ったように、精神障害とか、あるいは執政に反対したものを、特別な部屋を作って一歩も外に出さず、死ぬまで閉じ込めたという制度が、合法化されていたんです。例えば、柳田國男の父親が、そういうところに幽閉されていましたね。現代こそ、廃止されていますけど、つい最近まで合法化されていましたよ。1950年くらいまでかな。」

水穂「ああ、そういえばありましたね。確か、管理は警察が行っていたとか。ちょっと異質な制度なのかもしれませんが、やむをえない家庭も少なくなかったかもしれませんね。」

藤吉郎「僕みたいなの。」

懍「まあ、当時は、障碍者なんて本当に邪魔者であったから、精神に限らず、僕らを含めて、障碍者を閉じ込めておくことはざらにありましたよ。杉三さんだって、その当時に生まれていたら、間違いなくそうなっていたでしょう。僕も、水穂さんも。」

杉三「それはひどいよ、全く。何とかして外へ出すべきじゃないの?」

水穂「いや、どうですかね。杉ちゃんのような考えを持つというか持てる人は、そうはいないんじゃないですか。大体の人は、どこかに預けてしまうか、それか、こうして私宅監置してしまうかのいずれかですよ。」

懍「だから、製鉄所がつぶれないんですね。水穂さん。」

杉三「教授、じゃあ、教授も座敷牢にいたことがあるんですか。」

懍「いえ、ありませんでした。僕は、生まれてすぐに海外に避難しましたから。」

杉三「なんだ、それじゃあ、人のこと言えないじゃないか。」

水穂「でも、大変だったと思いますよ。」

懍「まあ、それでも精神障害ほどではなかったと思いますよ。むしろ、僕より、僕の妻や、僕の息子のほうが大変だったのではないでしょうか。」

水穂「息子さんにも症状が出たのですか?」

杉三「じゃあ、やっぱり、とんがり耳になったのか。」

懍「遺伝するとうるさく言われましたけど、僕ほどひどいもんではありませんでしたので、幸い、歩けなくなることはありませんでした。実を言うと本当は産んでほしくはなかったという気持ちだったのですが、妻のほうが頑として、いう事を聞かなかったので。」

杉三「まあいいや。今はそんなことはどうでもいい。それよりも、現代版座敷牢がどこにあるのかを考えなくっちゃ。」

藤吉郎「このうち。」

と、トタン屋根の別棟を顎で示す。

杉三「入ってみようぜ。」

水穂「でも、どうやって口実を作るかが問題ですね。僕らがのこのこ入ったら、余計に怪しまれる。」

懍「そうですね。不法侵入と言われてしまう可能性が高いでしょう。」

杉三「でも、この文句が真実であれば、重大な事件になるよねえ。」

懍「いや、それはどうかと思いますよ。」

杉三「なんでだ。」

懍「おそらく、逮捕することができたとしても、同情票がありますね。裁判にかけられたとしても、執行猶予がついてしまうかと。」

杉三「なんで?悪いことしたんだから、やっつけることはできないの?」

水穂「まあ、難しいと思います。だって、そもそも、こういう障害ってのは、本当に理解されにくいもんだから、、、。」

杉三「そんなのあるわけが、」

懍「杉三さん、おそらくこのような座敷牢に収監された女性は、少なくともとんがり耳とは違うと思います。それより、さらにひどいもの、もしかしたら、他人に危害を出したかもしれませんね。とんがり耳は、髪を長くすれば隠せますが、彼女は、それどころではいかないのでしょう。」

杉三「でも、僕は何とかしてやるべきだと思うけどな。とんがり耳であろうが、何であろうが、こんなトタン屋根の粗末なところに閉じ込められていいはずはない。無理であれば、華岡さんたちに何とかしてもらおう。」

水穂「杉ちゃん、とんがり耳といういい方はやめたほうがいいよ。」

杉三「じゃあなんだ、エルフ耳とでも?」

水穂「それも違う。」

杉三「いや、僕は横文字の病名はあんまり口にしたくないので、やっぱり、とんがり耳と呼んだほうがわかりやすくていいや。」

水穂「あのねえ、、、。」

懍「まあいいんじゃないですか。確かにマルファン症候群と説明しても理解をされたことは、ほとんどありませんからね。それなら、マルファンの特徴といえる、とんがり耳と言ったほうが、理解をするのは楽でしょう。」

水穂「いいんですか、教授。」

懍「構いません。だって、セルゲイ・ラフマニノフも、とがった耳をしていたそうですから。」

ため息をつく水穂。

杉三「こうなったら、究極の手だ。宅配便と偽って侵入しよう。」

水穂「あのね、杉ちゃん。」

杉三「うるさい!」

と、問題があるタウンハウスの玄関先に突進して、インターフォンを押してしまう。

杉三「すみません、宅配便です。」

ところが、何も応対がない。

杉三「あれ、いないのか?」

やはり応対はない。

杉三「ちょっと!ほかのお宅にも届けなくちゃいけないんですけどね!入らせてもらいますよ!鍵でもかかっているの?」

と、その家の引き戸に手をかけると、簡単に開いてしまう。

杉三「なんだ、空いてるじゃないか。ちょっと、誰もいないの?」

懍達もその戸のほうへ近づいてくる。

水穂「教授、おかしいですね。戸が簡単に開いてしまうのは。」

懍「故意に壊されたわけでもなさそうですね。」

藤吉郎「これ。」

杉三「あ、南京錠が落ちてる!」

水穂が、南京錠を拾い上げる。かなり錆びている様子。

懍「南京錠の掛け金が、経年で錆びて、外れてしまったんですね。だから、簡単に戸が開いたわけです。しかし、南京錠がさびて外れてしまうまで、外出することはまずありえないですよね。」

水穂「それでは、もう人が住んでいないということでしょうか?」

杉三「でも、あの手紙が落ちていたということは、きっとこの家は何かあるぞ!よし、こうなったら、入ってみよう!」

と、杉三は、その家の中にどんどん入ってしまう。

杉三「すみません!すみません!」

水穂「なんだかすごいにおいだな。」

と、軽く咳をする。

懍「無理をしないほうがいいかもしれませんよ。スラム街と同じくらい不衛生みたいですから。」

杉三は、そんなことは一切気にしないで、中に入っていく。中には、二つの小さな部屋がある。どの部屋に入ってみても人はおらず、家財道具もなく、もぬけの殻。便所や風呂もあったが、使われた形跡もないらしい。

杉三「なんだあ、誰もいないのかあ。」

しかし、裏の勝手口を無理やり開けると、また南京錠のついた、扉が現れる。

杉三「あれ、おかしいな、なんで裏口だけが二十扉になってるの?」

懍「もしよければ、これで開けてみますか?」

と、髪につけていた、ヘアピンを二つ取る。

杉三「開けられるの?」

懍「ええ、南京錠は非常に簡素な錠前ですから、ヘアピンで簡単に開けられますよ。」

と、ヘアピンを大きく開き、それを鍵穴に突っ込んで、左右に引っ張ると、ガチャンと音がして、南京錠が簡単に開いてしまう。

杉三「じゃあ、開けてみようぜ!」

と、南京錠を取り外して、その扉を無理やり開けてしまう。

中は強烈な異臭。

杉三「わあ、なんだこれ!」

懍は平気な顔をして中に入ってしまう。発展途上国に何回も行ったことがある懍は、慣れてしまっているらしい。

懍「杉三さん、すぐに外へ出て、水穂さんに、華岡さんに連絡を取ってもらうようにいってくれませんか。」

杉三「どうしたんですか?」

懍「ええ、僕たちは、人を背負っていくことはまずできません。水穂さんにもできないでしょう。しかし、このままでは、不衛生と飢餓で、彼女が助からなくなる可能性は目に見えています。」

杉三「やっぱり人がいたの!」

懍「ええ、いましたよ。しかも、若い女性です。」

杉三「よし、わかった。これで、あのマンションが売れなかった原因もつかめたよ。すぐに行ってくる!」

と、車いすを方向転換させ、玄関先へ戻る。

懍は改めてその部屋を見渡す。床は、排泄物でいっぱい。臭いはその臭いであるのは間違いない。ぼろぼろになった布団の上に、若い女性が横になって天井を見つめているのみである。

彼女は、服も着ておらず、髪はすずめの巣のようになっている。布団の隣には、チューブが垂れ下がっていて、おそらく外の天水桶から、延長しているのだろうと思われた。

懍「僕が行った、途上国のスラムで暮らしている方よりもひどい座敷牢ですな。」

女性は反応すらしなかった。

そうこうしていると、パトカーが走ってくる音がした。杉三や、水穂が華岡と話している声も聞こえてきた。

懍「安心してください。まもなく助けが来ます。」

杉三「教授、連れてきた!華岡さんだよ!」

同時に華岡たちがやってくる音。

華岡「教授!被害者はどこでしょう!」

懍「彼女です。」

華岡「彼女!なんだか子供みたいだな。それくらい小さいじゃないか。それに、ものすごいにおいが、、、。」

懍「華岡さん、それより、彼女を何とかするべきでは?」

華岡「わかった、すぐに監察医の先生を、、、。」

懍「違います!彼女は死亡してはおりません。」

華岡「ああ、すみませんすみません!おい、すぐに彼女を運び出せ!」

部下の刑事たちが、ストレッチャーを持ってきて、女性を「外」へ出していくことに成功する。やがて、救急車がやってきて、彼女を病院へ運んでいく。

それを、玄関先で眺めている杉三たち。

杉三「恐ろしいなあ、、、。」

水穂「誰も、彼女がいたと、気が付かなかったのかな。」

藤吉郎「かわいそう。」

杉三「本当だね。」












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