第2話

キーンコーンカーンコーン、コーンキーンカーンコーン

本鈴が鳴る。鳴ると同時に担任が教室に入って来る。担任は女性だ。名前は嘉納 時湖。優しい先生だ。

「起立」

日直が言うと皆んなが一斉に立つ。

「おはようございます」

声を揃えて言う。

「おはようございます、皆さん」

先生が言う

「今日は皆さんに新しい子を紹介したいと思います」

新しい子?今はまだ一学期の中間が終わった頃。おかしい。そういえば一席、私の後ろが空いている。と言うことは新しい子は私の後ろに来る。

「入ってきて」

先生が呼ぶと呼ばれた子が入ってきた。その子に私は驚いた。

「透馬!」

私はクラスに響き渡る声で言う。すると透馬が私の方にきずいた。

「あっ、麗奈」

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