恋愛無理人（れんあいむりびと）

「付き合ってください‼︎」

突然言われた。勇気を出して私に言ってくれた。けど答えは決まっている。

「ごめんなさい」

即答する私。

「なんでですか」

聞いてくる男子にこう言う。

「だって好きじゃないから」

告ってきた男子が泣きながら逃げて行った。すると近くの木からゴソゴソと来る人が。そして私に飛びついてきた。

「冷たいなあ、麗奈は」

飛びついてきた人は親友の木梨桃菜。そして私は加賀麗奈。私の家は超有名な会社＂リネアカンパニー＂。世界中が知っている。鉄道やブランドバッグ、食品などを取り扱っている。私は加賀家の長女。兄弟は兄と妹。私は名門＂霧谷(きりや）学園＂の高等科の一年生。小学校から成績はよく、テストは常に満点、運動神経も良い。なんでもできるが恋愛だけが出来ない。私は美人と言われているが、私以上に美人な人はいっぱいいる。悩みだ。学校は男子、女子が共学。男子とは友達だとしか思ってないが、あちらは違うようだ。

「はぁー」

ため息をついたら桃菜が言う。

「幸せが逃げるよ」

予鈴がなり、桃菜と教室へ向かった。ちなみに桃菜とは一緒のクラスだ。