美人も楽な人生じゃない

@pekora1234

第1話

「いいな〜、美人だったら人生幸せそうじゃん」

は?そんなの誰が決めたの?

「好きな男の人もすぐ手に入りそうだしね」

そんな簡単なものじゃないんだよ、恋愛って。



—あなたは美人に対してどう考えていますか??—



大学1年生になる春が来た。

春は、どうも苦手だ。


日曜日の朝。明日は朝日奈大学の入学式だし、筆記用具ぐらい新しいのを買いに行こうか。

そう思い立って私は外へ出かけることにした。


私が外で歩いてると、男女問わず顔を凝視されることがよくある。最初は寝癖か顔にゴミでも付いているのかと思っていたが、どうやらそうではない事に後々気づいた。私は他の人の言う『美人』らしい。

ここで問題を出そう。美人になったからと言って幸せになれるのか??———答えはノーだ。しかし、顔が極端に整っていない人と比べた場合、イエスの割合が多くなるのも事実である。何も顔が極端に整っていない人を侮辱した訳ではない。、人生の経験を客観的に評価しているのである。

ただ、今になると、美人と美人じゃない時期の方が幸せだったのでは?と考えたりするが、その間の時期すら短期間過ぎて幸せだったか覚えていないのが結論である。


ではどうすれば幸せになれるのかについてはまた説明するとして、美人の苦労その1。

『人にずっと見られることの苦痛』

人に見られることに慣れてしまえば問題はない。だが、慣れるまでがしんどいのだ。たまには気の抜けた顔や態度をしたくはないだろうか?それが出来ないことでこれまで多く苦労してきた。これだけ言っておくと、意外と、人の視線って気づくものなのである。高校では部活でミーティング中にも関わらず、ある男子が先生の顔を見ずにこちらに視線を向けることにより、変な顔や眠たい顔など出来なかったし、その他にも、ライブに行って心から楽しみたいのに、男の人が舞台上の彼らを見ずにこちらに視線を向けることによって、視線が気になって心から楽しめなかったということがあった。


そんな苦労を抱えながらも今日も外を歩く。この日は少し肌寒い風が吹いていた。

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