第2話

「青いガラス玉ってビー玉のこと?」


「球で青いガラスだったらいいの。

でもその中でもいいものとだめなものがあるわ。ビー玉でも同じ。」


「ふーん。じゃあとりあえず探してくるね。」



あの時、どうして女の子に何も聞かずに青いガラス玉を探す気になったのか、思い出せないけれど、探していて良かったとぼんやりと考えることがよくある。



女の子をひとり窓の前に残し、私はビー玉が入っているお菓子の缶を取りに行った。


ガチャガチャと缶の中でビー玉たちがぶつかり合う。


はやく。はやく、あの子に青いビー玉を渡さなければ。でないと…


…でないと?

でなければ何だというのだろう?

わからないけれど、はやくしれければ。

無意識にそう思った。

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