第3話考察
一回目の遠征で消耗した兵数を回復させている間にこの世界について考えていた
確かに元々この体の持ち主だった者の記憶を受け継いだが、どういう訳かこの世界についての記憶はほぼ何もないのである
例えば森を抜けた先に何があるか
この世界の金属は地球と同じかそれとも無いのか
人間のような知的生命体とも接触していない
そもそも居るのかさえ分からないのだ
現代社会の様にお金を出せば大概のものがそろう世界ではない
厳しいことに魔物も何か食べないと死んでしまうことが判明したのだ
人間と違い飲まず食わずでも半年くらいは持つようだが、今のところ作りすぎたらしく森で生き物を狩って食いつないでいたが
数万の数を養うことができるわけもなく次々に餓死していった
数万の数を維持できないということは、森の突破どころかダンジョンの維持や防衛さえできるか怪しかった
そのため消耗品として毎日ゾンビの補充を行うが森への狩や採取で消耗する以上補充が間に合わないので、何か食料を調達できないかと考えたが例えば農場は種も無いのに作れるはずがなく
人間のような取引のできる相手と接触しないといけなかった、之ばっかりはこの世界に交渉可能な相手がいることを願うばかりだった。
前の森への遠征でのあの狼のような魔物相手に対抗するには一体に対して三体でも厳しいことが分かった
あの魔物よりも強いのがいるかさえわからないのに迂闊に行動することは出来ない
どれ位の数がいるかもわからないし、どの様にして野生の魔物が生まれるか分からない。もしかしたら俺のような存在が他にもいるかも知れないし森が自ら作り出してるのかもしれない、或いは元の世界の動物のように普通に親から生まれているのかも知れない。
暫くはスケルトンを使い少数先鋭を目指すほかない
森を突破しないことにはないもできない
それから数か月後もはや何日経ったかすら覚えていない
作り出した魔物はろくな知能は持たないし
喋れるような知能を持たせることはまず無理だろう
最近は訓練も進んできておりそれなりに戦えるようになってきた
食べてる食料といえば、焼きもしない魔物の肉だ
はっきり言いて不味い、味付けなんてもちろんできないし何より火を通してないので生臭い
もちろん肉だけでなく森で大量に採取させてる木の実や山椒のようなものまあるがたいして旨くもない
スケルトンについてだが数千数百の数を投入しても森の中ではたいして戦うことができなかった
今ではゾンビを消耗品として白兵戦に使い後ろからスケルトンが石で援護するという単純な戦いをしているが、森の中で石で支援しても大した効果はないと思っていたが、開けた場所ではそれなりに効果があった
それとゾンビは飲まず食わずでもスケルトンより長く生きれる事が分かった
魔物を率いて世界征服 @aass1112
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