第3話 大好きな・・・

クロママは言いました


「シロ家族と関わってはダメ!!」


クロネコさんには理解できました


ママは、シロママに嫉妬しているのだと


だからといってクロネコさんは


関わる事を辞めませんでした


そんなある日の夕方


クロネコさんはシロネコさんたちと遊んでいました


それを見た、クロママは


鬼の形相でクロネコさんに近づいて


「遊んじゃダメって関わるなっていつもいってるでしょ!!」


クロママは、クロネコさんの発言を許さず


有無を言わせず無理矢理引っ張ってお家に連れて帰りました


クロネコさんずっと


痛い離して痛い


泣き叫んでも力を緩めようとせずに、むしろ強めるのでした



家に着いてから唯一鍵のある部屋にクロネコさんを押し込め

鍵をかけ、更に物で入口を塞ぎました


その部屋には、あかりも窓もない真っ暗な部屋



『・・・っママ?暗いよ・・・やだよ』


ドンドン叩いても、泣いても開けてくれません


しばらく泣叫び続け、怖くて声が

出なくなってきたクロネコさん


するとクロママは言いました


「いい事 二度とシロ家族と

関わらないと誓えるなら出してあげる」


反省しなさいと言い残しその部屋の前から居なくなりました


明るい部屋にパパとママはいる


私だけ暗く何もない部屋


意識が遠のいていくのかわからない


何も見えないし聞こえなくなった


私はこのまま消えちゃうのかな?


それでもいいや


シロ達と遊べないなら・・・


それからどのくらい経つのかわからない


もうこの世界居ないかもしれない


彷徨って漂ってるのかな・・・


パキパキ ドォーン


そんな音ともにまばゆい光


眩しい あーついにお迎えが来てくれた


これで漂わなくて済む


「・・・ロー・・・クロ⁈」


えっ?シロの声?



「ママークロちゃんと息してる」


その声とともに暖かく優しい気持ちに包まれ



「もう、大丈夫よクロ。あとは大人に任せなさい」


その声に安心するようにくるまった


私が目を覚ました時にはいつもの優しい笑顔のママに戻ってた


泣きました。嬉しくて嬉しくて


優しいママが帰ってくれた



これでシロ達と遊べるし優しいママの笑顔大好き💕


シロパパには感謝しなきゃだな



ありがとう



のちに知ったこと


シロパパが、パパとママを説教してくれたみたいなの


私が笑顔のママとパパが好きな事を懇々と説明してくれた


それを聞いた、パパとママは反省してくれたみたい


ふふふ。もし結婚するならシロパパみたいな方がいいな


なんてね(笑)

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