応援コメント

30. 椅子を投げたひと、逃げなかったひと」への応援コメント

  •  幼稚園で、少し働いていたことがあります。その幼稚園は、そこを卒園すると良い小学校へ入りやすいという、そんな幼稚園です。
     その日は、幼稚園で馴染めずに、逃げ出そうとする子を見張るため、正面扉の前にいるように言われました。
     すると、お遊戯の時間なのに、一人トコトコ歩いてくる男の子が。
    「どうしたの? 先生が教室で待ってるよ」
    「せんせいが、おこる」
     その男の子の話では、些細なことで先生がものすごく怒るというのでした。それも、特に今日は激しいとのこと。(確かに、感情の激しいところがある先生でした)
    「先生も、機嫌が悪い日なのかもね。朝、嫌なことがあったとか」
    「うん」
    「納得できないだろうけど」
    「しかたないよね。いろいろあるから」
     それから、その男の子と少し話をして、男の子は教室へ戻っていきました。
     ふと、園児と話していたのだと我に返り、大人みたいな理解がありつつ、仮面ライダーに夢中なギャップに、微笑ましくなったのを覚えています。
     

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    そんな経験をされたのですね。
    その男の子は、賢く敏感なのでしょうね。でも、ちゃんと子どもでもある。

    もしかしたら、その子も、元橋様とのお話したこと、なんとなくでも覚えているかも、しれませんよ。
    子どもにとっては、
    「大人がちゃんと自分の話を聞いてくれた」
    というのは、案外多くはない、
    ……という気もしますので。