第4話
あまりに予想外すぎて思わぬ声が出た、まさか黒装が剥がされるとはな・・・あんなの俺でも出来ないぞ?
「どうよぉ!俺の光球の威力ぅ!痺れたかぁい?この右手は光の魔素を収束して光の速さで撃ち出せるのさぁ!」
なんだよそれ軽くチートじゃねぇか。生成までに3秒もかかってなかったぞしかもほぼノーモーション。どうやって避けろってんだ
(なるべく受けろ。もっとも躱せればの話だが)
さっき言っていたのはそういうことか・・・左手を見ると攻撃を受けた箇所は元の状態に戻っている。痛みはあったが衝撃の分だけで溶けるような焼けた痛みはなかった。黒装は剥がれるが蒸発したわけではなく周りに弾けよせられているみたいだな。生身の部分に食らわないようにしなければな。
「ああ驚いたよ、まさか光を食らう日が来るとは思わなかった。こっちじゃなかったら死んでたかもな。」
そう言いながら左手を振る。さてどうするかな、光速で飛んでくるものをどう回避するか
「必死に避けろよぉ?当たったらほぼ即死だからなぁ!せいぜい楽しませてくれ!」
そういいながら右手を横に振ると光球がばら撒かれ一斉に俺に向かって飛んできたいつの間に生成してんだよ!?見えた瞬間に上に飛ぶ。光の筋が俺のいた位置で綺麗に交差していた。ビルを見ると右手をこちらに向けている。
「食らえ!!!」手のひらだいの大きさのが飛んできた、やつは笑っている
「クソッ!」俺は咄嗟に左手を振りかぶり飛んでくる光球を思い切り殴った
衝撃でさらに上に飛んでいく黒装は手首まで剥がれていた。威力によって剥がれる度合いと戻るスピードが変わるのか、なんとなくそんな気はしていたが。また光球を撃ってくると思ったが下でなんかやってるようだ。俺も黒装の回復を優先する。するとビルがこちらに向かって飛んできた。右手からは刃のようなものが見えている、形状変化までできるのか!「オラァ!」刃を強引に受けた瞬間、上にいたはずの俺が下に叩き落されていた。
「ぐうぅ・・・!」
左手で受け身をとったから致命傷にはならなかったがそれでも痛い。しかし今の攻撃には違和感があった。それは奴も感じたようで自分の刃をしきりに確認している。奴の刃と俺の黒装が触れた瞬間混ざったような感覚があった。それにあの吹っ飛び方・・・まさか?
考えていると左手に何か余っているものを感じた。居心地が悪かったので腕に力を込めると黒装の間から黒装の帯が枝のように生えてきた。
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