第177話 犬? 狼さん? の親子を、おじさんは助けます(8)

 儂は舞のことが、本当に可愛く~。愛おしいのだ。


 う~ん、でも~? 儂自身も~? そろそろ~? 新たな新妻さま達と、官能的に戯れる行為をやめないといけないと思う~?


 でッ、ないと?


 さくらとローラの召喚獣達が、やっと捉えた敵……盗賊? 山賊? おいはぎ……?


 まあ、意味は全部一緒だとは思う~? 輩達を全部食するといけないので~?


 儂は、そろそろ~? 皇帝らしい振る舞いをしようと思うのだが~?


 う~ん、今儂が舞と、官能的に戯れている行為も、皇帝的振る舞いと言えば、振る舞いだと思う?


 だって~? あの秦の始皇帝は、自身の持つ後宮に、数百人の美女を住ませていたらしいから~?


 儂は、同じ皇帝である、秦の始皇帝と比べて、妻の数は微々たるものだから。まだ妻想いの、良い夫だと思うのだが~?


 まあ、儂がそんなことを、自身の脳裏で思案をしながら。舞と戯れる行為をやめ──。彼女の甲冑の中──。腹部の下から、『ぬぅ~』と、顔を出すと。『ハァ~、ハァ~』と、また荒い息遣い……。


 それも~? 官能的な吐息交じりの激しい息遣いが聞こえてきたから。儂は直ぐさま、荒い息遣いと吐息が漏れ聞こえる方へと視線を変えたのだ。


 それも~? 慌てふためきながら~。決して~? 不順で邪なこと……。儂の新妻さま達が、敵の兵達と邪なこと……。浮気をして交わる様子を、自身の鼻の下を伸ばしながら確認をする為に凝視をしたわけではない。


 只儂の大事な新妻さま達が、敵の兵達から凌辱行為を受けている最中ならば~。儂は彼女等の主として、命懸けで救わねばならぬ~。

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