第172話 犬? 狼さん? の親子を、おじさんは助けます(3)

 すると刹那……。


〈ガン~!〉


 と、音を出しながら。儂の頭上に何かしら硬い物が当たる。


 だから儂の口から不満のある台詞が漏れるよ。


 まあ、舞君の未だ未成熟なチーパイに、儂は自身の頬を挟まれた状態ではあるのだが。


「頭が痛い~。痛いよ~。舞君~。儂は、自身の目の前が、漆黒の闇の状態だから。何も見えない~。だから儂は、今どのような状態に陥っているのか理解できないのだよ~。舞君~。だから儂に優しく教えておくれ~」と。


 儂は年甲斐もなく、幼い少女相手に甘え声色を漏らしながら。


 儂が今置かれている現状を説明して欲しいと嘆願したのだよ。


 だって~? 儂の両頬に、幼い舞君のチーパイがパフパフと当たるということは?


 先程儂の頭上に、何かしら硬い物が当たったのは?


 まあ、儂自身も悪意があって行為的にした訳ではないのだが。


 未だ幼い舞君相手にセクハラ行為をした訳だから。


 彼女が邪な儂に対して、憤怒しながら。何かしら硬い物で、儂の頭上を叩いた可能性があるから。


 儂はこれ以上、カマエル種の彼女に叩かれたくはない。


 だって~? これ以上、カマエル種の彼女を怒らすと、儂の命自体が危うくなる可能性がある。


 だから儂は、舞君に甘え声と。彼女の二つのチーパイに『スリスリ』しながら甘え、機嫌をとるのだ。


 二度目の人生を謳歌するためにね~。

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