第165話 娘や三銃士との楽しいキャンプだったはず? (10)

 儂自身の快楽を求める為に、ついついと出来心だよ~。


「あああ~。私(わたくし)は知りませんからね~。お父様~。後で多々いるお母様から怒りの言葉と諫めの台詞を告げられても~」と。


 只の人種の儂とは違い。戦神であるカマエル種のレイは、可愛い『ツン』と、上へと立つ耳を持っているから。大変に耳が良いのだよ。


 だから城へと帰宅後に、ローラとの親密な関係を。彼女の口から妻達へと暴露されてしまい。


 妻達から憤怒しながら不満を告げられても知らないからと、諫めに近い台詞を告げられるのだが。


 儂はローラのマゾ的な痛みに、自身の性の快楽を求めている最中だから。娘の諫めの言葉を聞いても耐え忍ぶことができない。


 だからレイの諫めを聞いても無視──。


「あああ~。ローラ~。わかった~。お前の願いは叶える~。だから儂にもっと~痛み~。苛めてください~。ローラさま~」


 儂は官能的な吐息交じりの台詞を漏らしながら。ローラに首筋……だけではなく。肩や背……。頭、耳、頬を噛みつかれて、生血を吸われ──。肉片を噛み千切られて食われ、血まみれになっている状態でも歓喜──。


 男の性……快楽を満喫、堪能しているのだ。


 数十名の敵が我ら六人へと迫りつつあるのに。敵達を無視して自身の快楽を求め続ける。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る