第163話 娘や三銃士との楽しいキャンプだったはず? (8)

 まさにバンパイヤの如くね~。


 だから儂は、自身の喉元が痛くてしかたがないのだ……。


 ということはまた無い……。


 我が娘であるさくらの時と一緒だよ~。


「あっ、あああ~。ローラ君~。もっと~。儂の喉元を噛んでください~。あああ~。それこそ~? 儂の頭と胴が離れるくらい~。噛んで~。噛み千切ってくだい~。お願いします~。ローラさま~」


 儂はローラ君に喉元を噛まれ、血を吸われ……だけではなく?


 自身の喉元から血が噴き出しているにも関わらず。痛みを全く感じないのだ。


 さくらに食われた時と一緒でね~。


 儂自身の身体中が麻痺……。


 というか?


 麻薬~?


 媚薬~?


 う~ん、どちらに酔いしれて、儂は朦朧としているのかわからないが?


 バンパイヤレイジの魔法を食らうと儂は、痛みが歓喜へと変わる。


 だから儂はローラ君に再度「頼むから~。ローラさま~。もっと~。儂のことを噛み千切ってください~。貴女さまの言うことを儂は何でもききますから~。この哀れな下僕にお慈悲をください~。ローラさま~」と、甘え声色を使用しながら乞うのだよ。


 もっと~。儂に痛みをくださいと~。


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