第159話 娘や三銃士との楽しいキャンプだったはず? (4)
だって儂は何度も告げるが。何年もかけて儂のことを待ち続けて、息子や娘達をここまで育ててくれた妻達四人のことを心から愛している。
だからローラ君に、こんな優艶なお誘いをされても本当に困るから。
儂は再度ローラ君へと強く諫めの言葉を……ッて、言うことができない身体だから「ロ、ローラ君……」と、『ハァ~、ハァ~』荒々しい吐息を漏らしながら言葉を漏らすのだが。
〈ガサ、ガサ、ガサガサ……〉
……ん? あれ? 今、何処からともなく足音がしなかったか?
儂は今ローラ君に、優艶なお誘い……。貪られている状態ではあるのだが。愛する妻達の為にと、理性を保ちつつ、彼女の官能的なお誘いに耐え忍んでいると、何処からともなく人の足音が聞こえてきた気がする?
だから儂はローラ君へと、カプ~ッと、しながら「ローラ君……」と、囁きかけたのだ。
「うぅ~ん。あぁ~。あッ、あん~。殿下~。やっと私(わたくし)の熱いお誘いに、答えてくれましたかぁ~?」
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