第141話 いざ出発! (27)

 まるで今後、儂等家族……。


 あっ? プラス三銃士だった……。


 まあ、とにかく今後儂ら六人に起こるであろう? 殺伐とした出来事に対して。震え慄く儂に気がついているように、優しくハグ……。


 そして頭を優しく撫でてくれた、レイと二人で……。


 本当に優しい女子(おなご)……ではなく。儂の娘だと心から思ったよ。娘二人の甘えながら。


 そんな様子の儂をダークエルフのローラ君は、馬上から見ながら。


「あっ、ああ~ん。私(わたくし)も姫さま達のように、馬車の中で閣下に擦り寄り尽くし~。奉公をしたいですわぁ~」


 と、自身の顔を赤面──。身体を妖艶……。官能的に動かしながら告げてきた。

 う~ん、でも儂は?


 そんなローラ君へと、「間に合っているから。儂はいりません~」と、告げるのだよ。


 それも儂は~? 母親似の母性本能の強い、我が家の娘二人の胸で交互に甘えながら告げたのだ。



 ◇◇◇◇◇

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