第142話 娘や三銃士との楽しいキャンプ? (1)
〈パチパチ〉
と、焚火の火の粉が音だして舞う……ではないね~?
儂等の目の前には異世界日本の野外キャンプの必需品であるバーベキューのセットのコンロが置いてあるのが目に映るのだ。
でッ、そのコンロの中の炭から火の粉が舞う様子が儂等の目に映る。
まあ、映る様を只儂等は呆然としながら見るだけならばいいのだが。我が家の可愛い娘二人……。家の国の姫さま二人は、野外でのテントを張ったキャンプやバーベキュー等初めての経験だから楽しくて仕方がないようだ。
だからこんな言葉を父親の儂へと告げてくるのだよ。
それも大変に嬉しそうな顔をしながら。
「うぅ~ん、あなた~。本当に楽しいですわね~? わらわは、野外でのバーベキューなど初めての経験ですから~。楽しくて仕方がないですわ~」と。
相変わらず父親の儂を、自身の伴侶のような甘え声色を駆使しながら呼び誘う、さくらが。儂へと甘え嬉しそうに声を漏らせば。姉のさくらの言葉に続くように。
「ええ、さくらお姉様の言う通りで、レイもこんな経験等初めて~。お父様~。わざわざ日本からこんなにも色々なキャンプ用の道具を揃えて頂きありがとうございます~。レイもさくらお姉様と一緒で楽しくて仕方がないです~」と。
やはりレイの方も父親の儂へと、嬉しそうお礼を告げてくれた。
だから二人のお姫さまの父親である儂は、娘二人の嬉しくて仕方がない様子でのお礼を聞けば、嬉しくて仕方がない。これでやっと、長く離れて暮らしていた娘二人とコミニケェショーンがとれ、仲の良い家族でいられると思ったのだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます