第129話 娘達とキャンプ? (15)
だって儂は、何といって優しいおじさんの上に、自身の国を持つ王さまだからね。『ド~ン!』と構えて──。自国の民に愛される王さまになろうと思う。
まあ、こんなことを自身の脳裏で思案をしていると。
「えええ~。レイ様の言う通りで御座います。皇帝陛下~。僕たちはちゃんと後方を確保しながら移動をしています。だから敵の大軍が攻めてきても、いざとなれば我が国の方も大軍を用意して、敵を迎撃するつもりなので御心配無く。皇帝陛下~」
まあ、舞君の『僕~、僕~』仕様の言葉の方は、儂自身も少々気にはなるのだが。未だ幼い少女なのに、主君である儂にしっかりとした説明をしてくれたので。儂は彼女のお陰で安堵したのだよ。
だから儂は舞君に、「舞君は未だ若いの本当にしっかりしているから凄いな~」と、褒め称えてやったのだ。
すると舞君は、「えっ? そ、そうですか? 皇帝陛下~」と、少々驚いた顔をしながら儂へと言葉を返してきたのだ。
う~ん、でも儂は? 本当に妹君のことが凄いと思ったから。
「いいや~。凄いよ~。舞君~。儂が君ぐらいの年齢の頃には。そんなしっかりとした言葉を大人に告げることなどできなかったぞ~」と。
儂はまた舞君を褒め称えてやったのだ。
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