第128話 娘達とキャンプ? (14)

 となれば? 儂自身もこれから先の事が不安になるので、恐る恐ると娘二人に再度声をかけたのだ。


「ほ、本当に二人とも、大丈夫なのか?」と。


「ん? あああ~。大丈夫ですよ。お父様~。そんな不安な顔をしないでください~。いくらさくらお姉様が、これから先の事を全く気にもとめないで、行き当たりばったりでやり過ごしていこうと思案をしていても~。ちゃんとレイが妙案を案じ、策を練り。いつでも後方から支援や援軍を呼べるようにと、後方の通路を確保しながら移動していますので大丈夫ですよ~」と。


 父親である儂へと微笑みながら告げてくれた。


 でッ、レイは儂へと言葉を告げ終えると今度は「舞~?」と、同じカマエル族の少女……。


 先程から儂と話す度にこの少女は、アニメの世界観のように、自分のことを『僕~』と呼ぶのだよ。


 それがなぁ~。また可愛いのだ~。


 と、言うことは、儂は思わない……。


 只『うざい~。から、舞君……。自分のことを僕と呼ぶのだけはやめてくれないか~? おじさん少々困るし。不快感を募らせるだけだからやめて欲しい~』と、告げたいのだが。未だ舞君は幼い少女だから、彼女の心を傷つけたくないので。儂は耐え忍ぶことに決めて──。


 その都度、『はぁ~』と、嘆息を漏らすだけに留まることにしたのだ。


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