第127話 娘達とキャンプ? (13)

「あのなぁ~? みんな~?」と。


 すると豪華な馬車の客室──。一応は戦車仕様になっていると思われる馬車の客室から、儂はまた叫んだのだよ。声を大にしながら。


「ん? どうしたのですか~? お父様~?」と。


「う~ん、何ですか~? あなた~?」と。


 先ずは儂の両脇にいる美少女の娘二人──。レイとさくらが順に儂へと声をかけてきたのだ。


 だから儂は台詞の続きを口に漏らすのだよ。


「それはそうと二人とも? 敵の領地を攻めて、自国の領土に加えるのだと先程二人は言っていたが? あれからかなりの時間が経つのだが? 一体儂らは何処の国へと向かって今走っているのだ?」


 と、訊ねてみたのだ。


「ん? さぁ~? 一体何処の国へと向かっているのでしょう~? わらわにもよくはわかりません~」


 今度はさくらの奴が儂へと最初に言葉を返してきた。


 さくら自身も一体儂等遠征軍が、今何処の国へと進軍しているのかわからないと?


 儂へと言葉を返してきたのだ。

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